メタルギアソリッドシリーズ 小島秀夫 監督 最後の作品
小島秀夫監督の最後のメタルギアソリッド それがファントムペインです。筆者にとってメタルギアは思い出深い作品。出会いは、プレイステーションのメタルギアソリッド1(1998年9月3日)。今までのゲームとは一線を画す、敵と戦わないステルスというシステムを初めて体験。
人間のような反応を示す敵は主人公の足跡を追跡したり、音に反応したり、敵同士で会話をしたり、驚きあり緊迫感あり笑いありで、最初から最後まで一瞬たりとも退屈に思うことなく子供ながらにハードボイルドな世界に浸っていました。
そしてメタギアソリッドはシリーズを重ねるたびに、面白い仕掛けで、楽しませてくれました。そんなメタルギアソリッドはVファントムペイン(2015年9月1日)で17年もの年月をかけて遂に完結。
小島秀夫監督の最後のメタルギアソリッド Vのストーリー
ソ連のアフガニスタン侵攻以来、冷戦は新たな局面に移行していた。
1984年、隻眼に義手の男がそのアフガニスタンに現れる。スネークと呼ばれるその男は、過去に米国の非政府諜報機関サイファーにより、歴史の表舞台から消された伝説の傭兵だった。
昏睡から目を覚ましたばかりの彼を襲撃者から救い、アフガンへと導いた工作員“オセロット”は言う。
スネークのかつての相棒カズヒラ・ミラーがソ連軍に囚われている。
彼を単独で救出することで伝説の復活を世界へと示せ、と。それは9年前、彼らの仲間を惨殺したサイファーへの復讐へと続く、世界を股にかけた戦いの始まりだった―。『グラウンド・ゼロズ』を経て、“V”本篇がここに結実。
メタルギアソリッド 作品 時系列
- メタルギアソリッド3 スネークイーター 主人公:ネイキッド・スネー
- 1974メタルギアソリッド ピースウォーカー 主人公:ネイキッド・スネーク
- 1975年 メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ 主人公:ネイキッド・スネーク
- 1984メタルギアソリッドV ザ・ファントムペイン 主人公:ネイキッド・スネーク
- 2005年 メタルギアソリッド(1)
主人公:ソリッド・スネーク - 2007年~09年 メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ 主人公:雷電
- 2014年 メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット主人公:ソリッド・スネーク
メタルギアソリッド V ファントムペインの楽しい・面白い点
- シリーズ初のオープンワールド
- リアルタイムで変わる天候による新しい戦略、バディーや戦闘システム
- 美麗なグラフィック
- 拠点と人材の育成システム
- 魅力的なキャラクター達
シリーズ初のオープンワールド
完全なオープンワールドとは言い難いが、メタルギアソリッドV は、表現方法の主流となったオープンワールドの要素を含んだ作品だ。
これまでの作品では、ミッションがあり、用意されたルートに沿って、ステルスを行う、戦いながら進めるなどの選択肢が用意されていたが、オープンワールドのステージとなったことで、ミッションを攻略する方法やルートはプレイヤーに委ねられ自由度は格段に高くなった。
リアルタイムで変わる天候による新しい戦略、バディーや戦闘システム
オープンワールドを生かしたランダムで変わる天候により、戦闘やステルスが更に奥深くなった。砂嵐が発生すれば、当然、主人公や敵は視界を遮られ、行動し辛くなる。
しかし、それを生かして赤外線ゴーグルなどで敵に近づいて気絶させる、拘束して連れ帰る、尋問するなど、幅広い戦略と選択肢がランダムで生まれる。
メタルギアシリーズで定評のある、武器の種類の多さも今作は引き継がれており、戦場に持っていく武器で、大きく戦局は変わる。なるべく人を殺さないように、静かに潜入するか、ロケットランチャーなど最大火力でドンパチを繰り広げるかは、プレイヤーの個性が現れる点でしょう。
今作より、仲間と共に潜入してサポートしてもらえる点も魅力となっている。その仲間の種類は、犬や馬、ロボット、クワイエット(女性)と違う特性を持った仲間がサポートしてくれることで、更にバリエーションに富んだ攻略が可能となった。
美麗なグラフィック FOXエンジンで快適な操作性を実現
本作はコナミが開発したゲーム制作エンジンFOXエンジンを用いて制作されたゲーム、FOXエンジンにより天候や地形をリアルに表現でき、読込み速度の遅延や映像の乱れなどを防ぎ、プレイステーション3とプレイステーション4と世代の違う機種でも、同じように動かせる点も魅力です。
拠点や人材の育成システム
本作は、主人公の1人、ネイキッドスネークがダイヤモンド・ドッグスを率いてどのように組織を大きくしていったか、シリーズの原点となるストーリーが展開される。
メタルギアソリッド2の舞台となる基地マザーベースを大きくしていく、デザインする要素や戦力となる兵士のスカウトや確保、武力の増強など、拠点開発も魅力的なコンテンツとして収集欲を刺激する内容に仕上がっています。
女性兵士だけのハーレムのようなマザーベースも作ることができるのは男性にとっては嬉しい。
魅力的なキャラクター達
メタルギア作品と言えば、作品を彩る魅力的なキャラクター達。過去には、雷電、リキッド、オタコン、ジ・エンド、エヴァ、ゼロ少佐など記憶に残る重要な人物達がいました。
本作も、スネークはもちろんクワイエットやスカルフェイス、パス、コードトーカー、ホワイトマンバ、など魅力的で癖の強いキャラクター達が登場しプレイヤーの心を掴みます。
メタルギアソリッドV ファントムペインのつまらない・面白くない点
- 最後のエンディングが拍子抜けする
- 小島秀夫 監督がコナミから首同然の扱いで退社、開発社内のトラブルに作品が被害を受けた
残念ながら当作品で小島監督が制作を指揮する最後のメタルギアソリッドとなりました。コナミとの間に生じたトラブルによって、制作が途中で打ち切られたから、未完成な状態で発売されたのでは?
など憶測を呼びました。
メタルギアソリッドシリーズの長年のファンであるほど、メタルギアソリッド5 ファントムペインのエンディングは、受け入れがたい内容のようです。