ファイナルファンタジー8はつまらない? 面白い?
ファイナルファンタジー8はFFの黒歴史 なのか?ファイナルファンタジー(以下FF)を語る上で必ずあがるファイナルファンタジー8(1999年2月11日発売 売上全バージョン960万本)は、根強いファンがいる反面、ファイナルファンタジー凋落の始まりとして評価は分かれる作品であった。

ファイナルファンタジー8はFFの黒歴史 ストーリー
太古より受け継がれる「魔女の力」が存在する世界。軍事大国ガルバディアが、魔女イデアと手を組み平和を脅かそうとしていた。傭兵育成学校バラムガーデンに所属する特殊部隊のSeeD の一員であるスコールは、ガーデン所属の仲間達やレジスタンスのメンバーであるリノアと共に、ガーデンを敵視する魔女イデアとの戦いの渦へと巻き込まれて行く。
ファイナルファンタジー8(以下FF8)の物語はここから始まる。
FF8の楽しい・面白い点
- 新要素に挑戦した意欲作
- 奥の深いカードゲーム
- 先の展開が気になる物語
- キャラクターデザインのイメージチェンジ
新要素に挑戦した意欲作
FFは作品毎に新しい要素、革新性を追求を使命とされるタイトルである。ストーリー性や革新的なグラフィック、アクティブターンバトルなどのゲームシステム。
本作FF8でもモンスターのレベルアップや魔法のストックシステム、召喚獣の装備など新しい試みがなされている。
奥の深いカードゲーム
ゲーム中の箸休め的な要素のある、ミニゲームのカードゲームは、ミニゲームの枠を超えた奥深さと、カードの収集欲を掻き立てる中毒性の高い要素で、カードは役立つアイテムにも変換できる為、ストーリーそっちのけでハマるプレイヤーも多かった。

先の展開が気になる物語
本作に関わらず、FFはストーリー性を重視した作品でプレイヤーを魅了してきたが、FF8においても魔女や生贄など先の気になる物語は健在。
キャラクターデザインのイメージチェンジ
FFといえば、これまではデフォルトされたキャラクターを 天野喜孝 氏 が手がけるアートで写実的に見せていた。
FF8では、賛否があったがデフォルメされたキャラクターは封印され、より写実的で頭身も現実的なビジュアル系路線のデザインへと変貌した。それは後々の作品のキャラクターデザインに影響を与えている。
- スコール・レオンハート
本作の主人公、バラムガーデン所属の特殊部隊 SeeD の候補生。無表情で無愛想。しかも非社交的な性格で、仲間意識はあまり強くなく、他人に深く関わられることを嫌っているクールな男。 - リノア・ハーティリー
ムードメーカー的な賑やかさと、分け隔てなく人に接する優しさを兼ね備えた快活な少女。自分の気持ちに正直で、思ったことはすぐ口にする。ただ、時に天邪鬼になってしまうことも。 - サイファー・アルマシー
優れた資質を持ちながら、命令遂行能力や冷静さに欠けるために、問題児扱いされている SeeD の候補生。スコールの能力を高く評価する一方で猛烈にライバル視している。 - キスティス・トゥリープ
15歳で SeeD となったスコール達の指導教官。クールで気が強そうな外見とは裏腹に、挫折に慣れておらず些細なことで落ち込みやすい。 - セルフィー・ティルミット
兵士養成学校の生徒とは思えないほど、能天気な性格の少女。話し方も非常にのんびりしており、まわりのペースを乱すこともしばしば。 - ゼル・ディン
立派な軍人だった祖父に憧れ、13歳の時ガーデンへ入学した総合格闘技の使い手。何事も勢いで行動するタイプで、理屈は苦手。ただ根は素直で真面目な性格をしている。 - アーヴァイン・キニアス
カルバディア・ガーデンに所属する、自称「ガーディアンいちの狙撃手」。狙撃の腕は確かなようだが、自信家で女好き。無神経で軽い男に見えるが、実は意外と繊細で真面目な性格らしい。 - ラグナ・レウァール
義理人情に厚く、弱きを助け、強きを挫く元気一杯の男。元軍人のジャーナリストで、剣をペンに変え、世の悪に敢然と立ち向かう。
- スコール
- リノア
- サイファー
- キスティス
- セルフィー
- ゼル
- アーヴァイン
- ラグナ
FF8の 面白くない・つまらない点
- 原点であるファンタジーを求めるユーザーへの裏切り
- 新要素の魔法をストックが面倒
- 新要素の召喚獣の使い方が微妙
- 新要素のモンスターのレベルアップがだるい
- 反感を買いやすいキャラクターと恋愛要素
原点であるファンタジーを求めるユーザーへの裏切り?
FF6やFF7においても、古典的ファンタジーから離れ、未来文明的な世界観が導入され始め、ファンタジー要素とうまくブレンドされていた。
しかしFF8では、学園を舞台に、空飛ぶ建物、宇宙船など世界観はSF的な方向へ振られている。
愛着のあったFFの世界観との違いに、戸惑うユーザーも多かった。
肝心の物語は、主人公の性格も相まって全体的に陰鬱な印象が強かった。
新要素の魔法をストックが面倒
本作では、魔法が重要な要素で、今までのように魔法を覚えてMPを消費して使うのでは無く、敵から奪ったり、店で購入して使う道具として使用しなければならない。
魔法は武具にも装備することができ、強化の道具としても活用できる。
しかし、これが非常に面倒な要素で、いちいち、魔法の数を気にしながら戦闘を行うことになり、魔法を使うのも勿体無くなり、次第にストレスが溜まる要素に。
新要素の召喚獣の使い方が微妙
召喚獣の扱いは、召喚士が呼び出すシステムではなく、個別にキャラクターが装備して使用する。
FF8は召喚獣はガーディアンフォースと呼ばれている。
召喚獣が攻撃をする際にプレイヤーは、召喚獣を応援しすると、攻撃力を上げることができる、
しかし、その応援方法が四角ボタンの連打。RPGで連打をして疲れた記憶はこのゲームが始めてだった。
新要素のモンスターのレベルアップがだるい
FF8では、キャラクターのレベルはさほど重要ではない、何故ならキャラクターがレベルアップをすれば、フィールドの雑魚敵も強くなるからだ。
本作は、魔法やガーディアンフォースなどの組み合わせなどの工夫で敵を蹴ちらさなければ辛い旅となるだろう。
一回の戦闘は、魔法の数を気にしたり、召喚獣を応援する連打などで、ストレスが溜まる仕様となっている。

反感を買いやすいキャラクターと恋愛要素
ウジウジして内省が多い主人公と、可愛子ぶりっ子全開のヒロインにイライラしたプレイヤーは多い、見た目と発言が乖離している。
また、恋愛要素も加味され、ラブソングの導入や、時折飛び出す迷言「オハロー」「ハグハグ」「好きにな~る好きにな~る」などのセリフや子供っぽい心の葛藤など読んでいて痛々しく思う場面など散見される。
一部ではヒロインのリノアは悪女とさえ言われる嫌われよう。(個人的には主要キャラクターが白人に偏っているのも気になる)
それらを踏まえてFF8には星2.5を贈ろう
ゲームそのものは、それなりに面白いかもしれないが、しかしFFの看板を背負うには、とても微妙な作りになってしまった。このゲームの魅力や欠点は表裏一体のように感じます。
FFのタイトルを外したらこの作品がファイナルファンタジーの正当ナンバリングタイトルだと分かるだらうか?せめてスピンオフ作品としてならまだ楽しめたかもしれない。
皮肉にもこの作品からFFの原点が失われて行くことになるとは当時の人は思いもよらないだろう。