初めてのあつまれどうぶつの森
あつまれどうぶつの森はつまらない ? 面白い? Nintendo Switch の あつまれどうぶつの森 (2020年3月20日発売 売上2,600万本以上)を数ヶ月プレイしてみた。
どうぶつの森 は、Nintendo 64 で初代(2001年4月14日)が発売されて以来、Nintendoの看板商品としてマリオ、ゼルダ、ポケモンに並ぶ主力タイトルにまで成長。
多くの人が想像するゲームとは違い、スコアや物語、謎解き、勝負にこだわらない、マッタリとゲームの中でのスローライフを楽しむ、新しいタイプのゲームだ。
なので、従来の勝負や爽快感、探求にこだわるゲームを趣向する人には、つまらないかもしれない。
しかし多くのライトユーザーや新規ユーザーを取り込んだ功績が、成功した理由でもある。
あつまれどうぶつの森はつまらない ?面白い?そのストーリー
たぬき開発がお届けする、無人島移住パッケージプラン、ゆったりと気ままな生活を夢見て、応募してきた主人公はじめ移住者たち、最初は少人数で、物や建物も少ないが、ここから自由に島を開発して住みやすい居心地の良い環境にして島民を増やしてゆったり充実した島の生活を楽しもう。
あつまれどうぶつの森
楽しい・面白い点
- 自分の町を作れる
- 個性的なキャラクター達
- 島民との心温まる交流
- コレクター心理を突く要素
- 四季を感じられる時間の流れ などが良い点
自分の町を作れる
無人島に移住して来た、島民として、島を好きなように開拓できる。もちろんキャラクターも自分の好みに合わせてカスタマイズが可能。
初めは何も無かった島に徐々に家や施設、オブジェが建ち草花などが彩り、少しずつ移住してくる島民が増えてくるのは楽しい要素。
個性的なキャラクター
約395人の様々な種類の擬人化された動物が登場してプレイヤーを楽しませてくれる。
アヒルのアンヌ、アリクイのアルミ、イヌのジョン、馬のサブレ、ゴリラのウズメ、シカのジェシカなど、どんなキャラクターとの出会いやエピソードが待っているのだろうか。
島民との心温まる交流
個性豊かな島民達との交流は、無人島での生活を豊かにしてくれる大事な要素。
アイテムの交換や世間話、依頼や季節ごとのイベントを豊富に楽しむことができる。
コレクター心理を突く要素
町に設置するオブジェや部屋の家具や飾りをDIYで作ることができる。DIYを行うには、各アイテム毎に必要な材料を集めないといけないが、素材を求めて島を探索するのも面白く、虫や魚などの発見や化石の発掘など新しい発見もある。
ゲームの進行度に合わせて、スタンプの獲得やたぬきマイレージを集めて、貴重なアイテムと交換できたりと、コレクタ心理を巧みに突いたしかけがあるのは好感が持てる。
Nintendo による定期的なイベント開催、アップデートなどの、サービス精神も評価できる点。
四季を感じられる時間の流れ
現実と同じように時間が流れることで、ゲーム内でもリアルタイムに四季を感じられるのは楽しみな点、春夏秋冬、様々な表情の景色を見せてくれるのか?どんなイベントや出会いが待っているのだろうか?どんな動植物を発見できるのか季節毎に起こるのか、考えながら長く楽しめる。
あつまれどうぶつの森 つまらない・面白くない点
- ゲーム内の時間が現実と連動
- お使いゲーム
- 操作関係のインターフェースが悪い
- 現実の友達がいないと全てを享受できない
- 面白くなるには時間がかかりすぎる などが悪い点
ゲーム内の時間が現実と連動
このゲームの魅力の1つでもある、現実の時間と季節が連動している点は、大きな欠点でもある。
というのも、
会社員など夜しかゲームを遊べる時間がないプレイヤーは、ゲームの中でも当然常に夜なのだ。
ゲームの中での1時間は現実の1時間、
なので筆者は、ほとんど夜しか見ていないし、ゲーム内の島の住民も寝ていることも多々ある。
ゲーム中で昼を体験するには、昼に遊ぶしかない、働いている時間の昼に遊ぶなんて不可能。
休日に遊べばいいと考えるかもしれないが、そもそも どうぶつの森 は隙間時間に遊ぶ類のゲームのように思う。
Switch は携帯できるとはいえ、会社や学校へ持って行くわけにはいかない、それなら時間の流れはもっと早くすべきだと思うし、
まったりするゲームで、時間を拘束するのはいかがなものか。
お使いゲーム
はじめて遊んだ どうぶつの森 シリーズだが、開始から、島の管理者である たぬきち さんのお使いばかりでつまらない。
あれを作って欲しい、お金を寄付して欲しい、次から次に、とても疲れる。
ドラクエビルダーズ2のように他の住民が協力してくれれば、まだ楽しめそうだが、誰も協力者はいない。
そして時間が流れるのも遅いので、1日にできることは限られる。
操作関係のインターフェースが悪い
操作関係のインターフェースは、多くの人が不満に感じる要素。
例えば
- 「DIY で何か作ろうかな?」→「何か作る」
- 「1,000ベル拾った」→「財布にしまう」
- 「ショボいオノを作る」→「オノを作る」
- 「ショボいスコップを作る」→「スコップを作る」
必ずしも必要の無い選択肢を様々な場面で毎回、繰り返すのは意外とストレスが溜まる仕様。
現実の友達がいないと全てを享受できない
人が作った島に遊びに行けるのは、どうぶつの森 の醍醐味の1つ。
がしかし、桃鉄でもそうだったが、ネット対戦、ネットでの交流は、知人同士に限定される。
なので、1人プレイヤーは、自分の島から出ることはできない。
そもそも、1人プレイヤーを蔑ろにするのは、いかがなものか、同じ金額を払って購入しているのだから、1人プレイヤーに何らかの救済処置があっても良いのではないだろうか?
ドラクエビルダーズでは、人の作った街を散歩できた。なので不可能ではないはずだ。
1人プレイヤーへの配慮不足。友達が多い人が得をするのは不公平であり
とても残念な点。
面白くなるには時間がかかりすぎる
ネットで他のプレイヤーの町を見ると、随分と島が発展していて、楽しそうに見える。筆者は購入から数ヶ月経つが、毎日少しずつ遊んで島の住民は未だに5人前後、遊ぶ時間帯も夜に限られる。
とても、他のプレイヤーのレベルまで進展するまで、耐えられそうにない。
次第に あつまれどうぶつの森 を起動する回数は減った。
それらを踏まえて
あつまれどうぶつの森 には
星2.5を贈ろう
どうぶつの森 が、世間では大人気なのも理解はできます。可愛いキャラクターや好きなように町や部屋をデコレーションできるのは楽しいでしょう。海外のニュースで どうぶつの森 を4,000時間遊んだお婆さんが話題になりました。寧ろ普段ゲームに馴染みのないライトユーザーに遊びやすいゲームなんだと思います。
しかしオープンワールドやアクションなどが好きな筆者にとっては、大した目的も無く、ゆる〜いスローライフ的な時間が流れるゲームは純粋に楽しいとは思えませんでした。
まだ隙間時間に少しずつ楽しめればいいのですが、ゲーム内の時間の流れが大きな足枷になっているように思います。
もう少し1人プレイヤーのことも配慮して貰えたら、もっと楽しめたのかもしれません。
しかし、もう少し遊んでみて愛着が持てれば評価は変わるかもしれません。引き続き楽しくなるのを期待しつつゆる〜く遊んでみようかなと思います。