スパイダーマンは神ゲー?それとも過大評価?

スパイダーマンはつまらない




Marvel’s Spider-Man はアマゾンなどの口コミで高評価だが?

スパイダーマンはつまらない ?それとも神ゲーか?

アマゾンのレビューで軒並み高評価、神ゲーとの声も聞こえてくる本作は、レビュー通りの、凄まじい街の作り込みとスパイダーマンの再現度は、ファンにとっては神ゲーと呼ぶに相応しい内容だ。( 発売日:2018年9月7日 開発元: インソムニアックゲームズ PS4 で売上410万本以上

しかし、そうではない人にとっては、爽快に街を飛び回れる新感覚は、楽しくなるまでの上昇速度は早いが、飽きるのも早い作品となってしまっている。その理由とは何だろうか考えてみた。

スパイダーマンはつまらない ? それとも神ゲーか? そのストーリー

ニューヨークを拠点に活動していたヴィラン(スーパーパワーをもった凶悪犯)「キングピン」ことフィスクが逮捕された。
長年、自らの私生活を犠牲にスパイダーマンとしてヒーロー活動を続けてきたピーター・パーカーは、街が平和を取り戻したこの機会に、一人の青年として平凡な生活に戻ることを望む。
しかし平穏は長くは続かなかった。ニューヨーク市民から信頼されていた慈善活動家、マーティン・リーが、突如として「ミスター・ネガティブ」を名乗り、ギャング集団「インナー・デーモン」を率いて街を襲い始めたのだ。
ピーターは、愛する人々を守るために凶悪な敵に立ち向かうことを決意する。しかし、敵はミスター・ネガティブだけではない。スパイダーマンに恨みを持つショッカー、エレクトロ、ライノ、バルチャー、スコーピオンら数々のヴィランがピーターの前に立ち塞がる。
果たしてピーターは強敵たちを退け、ニューヨークの街を守ることができるのか───。
公式サイトから引用

スパイダーマンはつまらない

スパイダーマンの面白い・楽しい点

  • NYの街の造形の作り込みが凄まじい
  • NYの街を高速で飛び回る爽快スパイダーマンのアクションが面白い
  • 何かトラブルを抱えてそうなキャラクター達
  • スパイダーマンのカスタマイズ
  • フォトモードでNYを撮りまくれ
  • 全てのユーザーOK 選べる難易度で楽しめる

NYの街の作り込みが凄まじい

スパイダーマンの物語の舞台である。ニューヨークの街の作り込みは凄まじい、超高層ビル群やタイムズスクウェアなどの誰でも一度は聞いたことがるお馴染みの観光スポットから、中心部から離れた住宅街など、まさにニューヨーク観光に来たような気分で楽しめる。

スパイダーマンはつまらない

NYの街を高速で飛び回るスパーダーマンのアクションが面白い

スパイダーマンになったかのように、ニューヨークの街をスパイダーウェブを駆使して飛び回る爽快感は素晴らしく、そして街に降りて歩いてみたり、壁をよじ登ったりと、同時にそれらをシームレスに表現する技術にも驚かされる。

何かトラブルを抱えてそうなキャラクター達

  • ピーター・パーカー スパイダーマン 身長177.5cm 体重 75.7kg 年齢 23歳 出身地 ニューヨーク州 フォレスト・ヒルズ 職業 研究助手 別名 親愛なる隣人スパイダーマン、ウェブヘッド 、ウェブスリンガー
  • メリー・ジェーン・ワトソン 身長172.7cm 体重54.4kg 年齢23歳 出身地 ペンシルベニア州 モントゥアズビル 職業 レポーター 別名 MJ
  • ウィルソン・フィスク キングピン 身長200cm 体重204kg 年齢48歳 出身地 不明 職業 フィスク・インダストリーズCEO 犯罪組織のボス 別名 キングピン
  • ユリ・ワタナベ 身長175.2cm 体重62.2kg 年齢38歳 出身地 ニューヨーク州アストリア 職業 ニューヨーク市警の警部 別名 相棒
  • オットー・オクタビアス 身長175.2cm 体重111kg 年齢63歳 出身地 ニューヨーク州スケネクタディ 職業 科学者 別名 博士
  • メイ・パーカー 身長165cm 体重50kg 年齢72歳 出身地 ニューヨーク市ブルックリン 職業 F.E.A.S.T.のオペレーションマネージャー 別名 メイおばさん
  • マーティン・リー 身長180.3cm 体重81.5kg 年齢40歳 出身地 中国 大理 職業 F.E.A.S.T. のCEO 別名 メイおばさんのボス
  • ノーマン・オズボーン 身長180.3cm 体重83.9kg 年齢58歳 出身地 コネチカット州ハートフォード 職業 ニューヨーク市長 オズコープCEO 別名 市長
  • ハーマン・シュルツ ショッカー 身長175.2cm 体重79.3kg 年齢42歳 出身地ニューヨーク州ニューヨーク 職業 プロの泥棒
  • ジェファーソン・デービス 身長177.8cm 体重65.7kg 年齢44歳 出身地ニューヨーク州ニューヨーク 職業 警察官 別名 デイビス巡査 ジェフ
  • マイルズ・モラレス 身長172.7cm 体重59kg 年齢15歳 出身地ニューヨーク市ブルックリン 職業 学生
  • リオ・モラレス 身長170cm体重54.4kg 年齢41歳 ニューヨーク州ニューヨーク 職業 教師 
  • シルバー・サブリノワ シルバー・セーブル 身長165cm 体重56.7kg 年齢36歳 出身地シムカリア 職業 セーブル・インターナショナルのCEO
  • ミスター・ネガティブ 身長 180.3cm 体重81.6kg 年齢40際 出身地 中国 大理 職業 テロリスト 別名 マーティン

スパイダーマンのカスタマイズ

キャラクターのカスタマイズはもはや珍しい要素ではないが、スパイダーマンの使うガジェットや衣装、能力などの成長などは、楽しい要素で良い点。

Marvel's Spider-Man

カスタマイズ一覧

スーツの改造やスーツパワー増強が面白い

  • バトル・テック
  • ゲル・パッド
  • 遠距離スキャナー
  • バトル・アナライザー
  • ディスチャージ電池
  • 反応性レンズ
  • キネティック電池
  • スカベンジャー
  • など

ガジェットの開発やアップグレードが面白い

  • ウェブ・シューター 
  • インパクト・ウェブ
  • スパイダードローン
  • エレクリック・ウェブ
  • ウェブ・ボム
  • トリップ・マイン
  • など

スキルを増やすのが面白い

イノベーター

  • ウェブ・スロー
  • ハング・フィニッシュ
  • デンジャーゾーン
  • ピストル&バトンプル
  • サイレント・ボーナス
  • スピン・サイクル
  • ライフル シールド ランチャープル
  • プル&スロー
  • サプライズ・フィニッシュ
  • スピニングボール
  • コラテラル・ダメージ
  • ロケット・リターン

ディフェンダー

  • パーフェクト・ドッジ
  • パーフェクト・ヒット
  • ドッジ・タイム
  • スロー
  • コンボ・ブースター
  • ラストスタンド
  • グラウンド・ストライク
  • マグニチュード
  • カウンター・ストライク
  • リベンジ
  • チェーン・フィニッシュ

ウェブスリンガー

  • スイング・キック
  • クイック・ジップ
  • エア・ボーナス
  • エア・トリック
  • ポイント・ジャンプ・ブースト
  • エア・プル
  • クイック・ジャンプ
  • ロング・ストライク
  • バンカーバスター
  • チャージ・ジャンプ
  • ブラスト・ランチャー

フォトモードで NYの街を撮りまくれ

素晴らしい造形で作り込まれたニューヨークの街でフォトモードは大活躍。ゲームの内容には関係ないが、プライベートでSNSを楽しんでいる人はぜひ、スパイダーマンの世界をファン同士でシェアしあって楽しんでほしい。

全てのユーザーOK 選べる難易度で楽しめる

素人お断りのSEKIROのような、スパルタ的な死にゲーではない、自分には難しいと思えば、いつでも難易度を下げて遊べる、Easy よりも下の難易度もある。逆に優しすぎると思えば難しくすることも Hard より上の難易度もある。このように幾つも難易度設定が可能なのは嬉しい。

しかも、難易度が変わってもゲーム本編中には影響を与えない、平等な点もありがたい。

スパイダーマンはつまらない ・面白くない点

  • 作り込んだ街を活かせていない
  • 同じようなミッションが多くワンパターン
  • 映画や本編を知らないと分かりづらい
  • RPGとして物語で引っ張る魅力が少し弱い
  • 飽きるのが早い 等が悪い点としてあげられる

作り込んだ街を活かせていない

街の造形は素晴らしいが、スパイダーマンはビュンビュンと街を高速で飛び回る為、街の中に降りて何かをする目的や機会は少ない。

新幹線に乗っているようなもので、作り込まれた街は一瞬で流れて行く。街に降りて歩くこともできるが、街を歩いての寄り道や探索要素などの目的が特に無い為、街や市民達に命を感じないし、親近感が持てないのは、非常にもったいない。

街は生き生きしておらずプログラミングの張りぼてだとすぐ分かる。

街の住民と会話ができるゼルダやシェンムー、スカイリムやフォールアウト4、ゴーストオブツシマのようなオープンワールドなどの作り込みとは、少し意味あいが違う。「森を見て木を見ず」ということわざがあるが、1本1本の木を細かく描いているのではなく大きな森を高いクオリティで描いているというか。

同じようなミッションが多くワンパターン

メインミッションやサブミッションを含めて、スパイダーマンの能力を活かした多数のミッションが用意されているが、

しかしスパイダーマンの能力に固執しすぎて、同じような蜘蛛の糸を使ったミッションばかりになり過ぎている。他には電子回路を繋ぐパズルなどもあるが面白いとは言えない。

緊迫感や箸休め的な要素などの緩急があまりない。

ミッションなど(一部)

イベントミッション

  • リサーチステーション
  • ランドマーク
  • タスクマスターのチャレンジ
  • サイドミッション
  • ブラックキャットの張り込み

バックパック・トークン

  • 初デートのメニュー
  • 失敗したプロトタイプ
  • 自己啓発の本
  • 科学賞のトロフィー
  • ぬいぐるみ
  • 「感謝」の絵
  • スパイダー・トレーサー
  • ライノの破片
  • アパート申込書
  • 自撮り写真
  • オズコープのビジター パス

チャレンジ・トークン

  • スカイ・スキッパーI
  • ウォール・ランナーII
  • スキマーII
  • スピード狂II
  • フリーフォールII
  • フリー・ランナーII
  • 超絶コーナーリングI
  • カタパルトI
  • フィニッシュI
  • アンタッチャブルI
  • くっつき虫I
  • アメイジングI
  • 暴れん坊I
  • チャンピオンI
  • コンボキングI
  • ホームランI
  • など

犯罪トークン

  • ギャングの犯罪
  • デーモンの犯罪
  • フィスクのアジト
  • デーモンの倉庫

JJJのアーカイブ

  • 私がジョナだ
  • 防犯システムの失敗
  • クイーンズのメイ
  • ヤツラは共犯だ!
  • オークションの強盗
  • ジェイムソンの弁明
  • など

音声録音

  • オットーのラボ日記5
  • オットーのラボ日記6

新聞

  • さらばキングピン
  • F.E.A.S.T.の成功
  • 監視タワー
  • フィスク時代の終わり
  • 狙われたアート
  • ビッグ・ショック

映画や物語の原作や映画を
知らないと分かりづらい

本作はゲームのオリジナルストーリーではあるが、

原作や映画スパイダーマンの物語を知っている前提でゲームの物語は進行する。

なので、原作等を知らないと、MJやオズボーン、おばさんなどの登場人物、過去にあったおばさんの旦那さんの死など、人間関係が分かりづらい。

「MJ僕達なんで別れたんだっけ?」なんて会話があるが、そもそも本編を知らなければ、元々は恋人だったこともMJが誰なのかも分からない。

そういう置いてけぼりの場面は意外と多く、

スパイダーマンは何故スパイダーマンになれたのか?とか、ライノ、スコーピオン、バルーチャ、エレクトロ、ショッカー、フィスクなどの敵キャラが登場した際にコイツ誰だ?とかゲーム中に解説やプリビアスも無いので、置いてけぼりを味わうだろう。

何も知らない人は、本作を遊ぶ前に映画を見た方が良いかもしれない。(知らなくてもそれなりには楽しめるが)

RPGとして物語で引っ張る魅力が少し弱い

正直、先が知りたくなる物語ではなかった。

例えばジャッジアイズ死神の遺言のような、やめ時を忘れるほど練られた魅力的な物語ではなく、かと言ってゴーストオブツシマのような目的が単純明快でありながら主人公が生死の狭間で葛藤しながら生きいていく物語でもなく

「絶対的な力を持ったヒーローが悪を倒す!」典型的なヒーロー物 THEアメリカン映画 のような設定で、主人公の性格もノリが軽く口も軽いので好き嫌いが分かれる。キャラクターの成長劇を期待するとガッカリするだろう。展開も読めてしまう。

高レベルなゲーム開発の技術を使って、NYを気持ちよく飛び回って、そのオマケで物語があるような、物語が先にあるようには感じられなかった。実際の開発過程はどうか分からないが。もちろん最終的には個人の好みになってくる。筆者は物語にどちらかと言えば重きを置くタイプ。

もしかしたら、筆者は既に映画を見ているから展開のパターンを知っていて「この善人そうな奴がボスだな」などすぐに分かるので、新鮮味に欠けていたのかもしれない。(キャラの関係性を知る為に映画を見た方が良いという意見と矛盾するかもしれないが)

飽きるのが早い

楽しめる初速は早いが、以上のようなことから、失速し飽きるのも早い。アマゾンのレビューでも「すぐ飽きる」などの声がいくつか聞こえてくるが、それらの声には同意でき、悪い点だろう。


それらを踏まえて
Marvel’s Spider-Man には
星3.5を贈ろう

街の中を歩いて、ビュンビュン飛び回れて、壁に張り付いて建物の中を覗ける、それらがロード無しでシームレスに行えることは、技術的にも凄いことだそうです。

街の中を自由に動き回るのは、新鮮で楽しいものでしたが技術の中に、物語をうまく落とし込めていない印象を受けました。もちろん作り方に正解はありませんが。このゲームをアクションで受け取るか、アクションRPGで解釈するかで、人により評価は変わるでしょう。

CPUのスペックに縛られないプレステ5でこの技術を活かした、後継作品が作られたら、更に進化した誰もが納得する神ゲーが完成するのではないでしょうか。とても今後のシーリーズ化を期待できる作品でもあります。

スパイダーマンはつまらない

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Marvel’s Spider-Man PS4
筆者のプレイ映像


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