DRAGON QUEST X オフライン 賛否を分けた理由
ドラクエ10オフラインはつまらない ?面白い?のかについて。ドラクエ10は遡ること任天堂Wii で「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族」としてオンライン専用として発売(2014年8月2日)され賛否はあったが現在もプレイステーションやSwitch やPC等の様々なプラットフォームで多くのドラクエファンを楽しませているFFオンラインと並ぶ長寿MMOだ。
本作ドラクエ10オフラインは(2022年9月15日 発売 スクエア・エニックス)1人でじっくりと遊びたいオンラインを敬遠するユーザーをターゲットにオンラインのストーリーをベースにオフラインへと進化させた作品だ。
待ち望まれた作品だが、結果は賛否を呼ぶ結果になってしまった。筆者としてはドラクエじゃなければ買わなかったなと、否の部分が目立つ作品になってしまった。その理由を述べていこう。
ドラクエ10オフラインは
つまらない ? そのストーリー
エテーネの村では、主人公である好奇心旺盛な兄弟(姉妹)がふたりで穏やかな日々を過ごしていた。ある日、村の巫女・アバが村民全員に伝えたのは、 「まもなく村が大いなる災厄に見舞われ滅びる」という恐ろしいお告げ。
主人公は、「滅びの運命」から逃れるため必要だとされる「テンスの花」を探す役目を アバから与えられる。
「テンスの花」を手にした主人公たちを待っていたのは、 冥王ネルゲルによって炎に包まれたエテーネの村。 「滅びの運命」にあらがうことができず、主人公は命を落とす。 しかしその魂はふしぎなチカラに導かれ、五つの種族のひとつに転生することに…… ! 冥王ネルゲルの目的を知り、人間の姿を取り戻す壮大な冒険が、ここからはじまる!
ドラクエ10オフラインの
面白い・楽しい点
- 歴代のドラクエの様々な面白さが詰め込まれている
- ゲームバランスが良い
- オンラインへ移行でき無駄がない
歴代のドラクエの様々な
面白さが詰め込まれている
本作では、ボイス、転職やスキルパネルによる成長、不思議な鍛冶での武具の製造、錬金釜によるアイテムの生成など各ナンバリングで好評だった要素が詰め込まれており、どのように成長させるかのプレイヤーの選択肢が広がった。
その他に、小さなメダル集めや、カジノでのスロットやポーカーも健在。街で依頼されるサブクエストもクリアすると重要なアイテムが得られたり、上級転職(魔法戦士、賢者、バトルマスターなど)が可能になるなど見逃せない依頼も多数ある。
モンスターとの戦闘はシンボルエンカウント方式を採用。DQ11のように自分で戦いたいモンスターを選ぶことができて効率的にレベル上げも可能。
もちろんそれらを遊び込まなくてもクリアすることは可能で本作は、物語の進め方から、あらゆる面でプレイヤーの裁量の幅が広がった印象だ。
ゲームバランスがいい
ドラクエといえば割と根気のいるゲームで、後半にもなればレベル上げも一苦労する。しかし本作は割とサクサクとレベルが上がるのが気持ちがいい。
戦闘時の大技も比較的、覚えやすく、モンスターに対して火力が出しやすいので、戦闘が苦にはならない。尚且つボス戦は倒しがいのある難易度で丁度良いバランス。
フィールドでダッシュ機能があるのも、大重宝する。そもそも広大なオープンワールドゲームのように好奇心を持って探検するようなフィールドでもないので助かる要素だ。
オンラインへ移行でき無駄がない
本作は、オンラインを敬遠していたドラクエファンにオフラインで楽しんでもらおうという目的のほか、オンラインへの参加を促している。
ゲームの中にも、オンラインからが本番とも受け取れる仕様もあり、本作を楽しんだプレイヤーはオンラインへ引き継ぎができるコードが発行されているので、レベル稼ぎなどが無駄にならないのは嬉しい点だろう。
ドラクエ10オフラインは
つまらない・面白くない点
- グラフィックに問題がある
- チグハグで不自然な演出
- あるのに今は遊べない未完要素
グラフィックに問題がある
本作の映像は、あえてノスタルジックなドット絵で魅せるDDロトスコープというスクエニ独自の技術で描かれている。
しかし筆者の42インチの大きな画面では、やはりドット絵の粗が目立ってノスタルジックどころではなく単純にプレイし辛かった。
Switch の携帯モードなら耐えられたが、例えばPS5のユーザーがあの画質をわざわざPS5で遊ぶ必要があるのか疑問だ。ロードもやたら多いし、できることならドラクエ11のグラフィックで遊びたかった。技術的にも可能なはずだ。
そしてカメラの視点も高すぎて変更ができない。必然的にキャラクターの頭頂部を見ている状態なので、キャラクターの顔の表情は見えづらく、人形劇を眺めているような気分でせっかくの良い物語を台無しにしている。
視点の問題についてダンジョンも遠くを見渡せないことも付け加えておこう。
同じような視点と等身のドラクエビルダーズは視点が丁度良かったのだが。
チグハグで不自然な演出
オンライン版との違いの一つにキャラクターがデフォルメされた2頭身キャラに置き換えられた点。しかしオンライン版の8頭身のムービーが所々、使いまわされており、あるイベントシーンでは8頭身、次のシーンは2頭身と全く統一性がなく、継ぎ接ぎ感は否めない。
またムービーシーンでは主人公は一切登場しない。ドラクエの主人公は基本しゃべらないから余計に空気と化している。本当に主人公なのだろうか?
手抜きとまでは言わないが、丁寧な作りではないのは確か。
あるのに今は遊べない未完要素
街を探索するのもドラクエの面白さの一つ。しかし本作では、存在はするけど今は遊べないコンテンツがある。
例えばバトルロワイヤルやカジノのVIP部屋、モンスター酒場など、店主に話しかけると「今は遊べないよ」みたいな事を言われる場所が多々ある。
おそらくオンライン用のコンテンツだと思うが、オフラインと銘打って遊べないコンテンツを置いておくのは、如何なものだろうか。
それらを踏まえて
ドラゴンクエストXオフラインには
星2.5を贈ろう
つまらないわけではないのですが、ドラクエじゃなければ出会わなかった作品だと思います。
後にボリューミーなDLコンテンツが配信されるそうですがフルプライスはそれ込みなのか、DLコンテンツが無くても期待するドラクエならフルプライスでも問題ない。
ドラクエのナンバリングの看板を背負っているならドラクエ11のように新作を作り直すくらい丁寧に作って欲しかったですね。オフラインを機にオンラインに移行したい人には本作は、とても良い機会だと思います。