スクエニのキャラと
ディズニーのキャラのコラボ
キングダムハーツは名作 アクションRPGとして、世界中に根強いファンを持つスクエニの代表作の一つだ。(発売日:2002年3月28日)
プロデューサーの野村哲也氏の描く、スクエニのキャラクターとディズニーのキャラクターのコラボレーションに発売当時、多くのゲームファンの胸が躍った。
アメリカのキャラクター関連の企業といえば、著作権やイメージに厳しいイメージだが、当然ディズニーも当てはまるだろう。それを見事に違和感なくスクエニ作品に落とし込んだ手腕は見事なものだった。
本作は単なる、キャラゲーにら収まらない、重厚な物語も魅力の一つだ。そして挑戦的な作品である。しかし、キャラクターの知名度も手伝って、好きな点と、嫌いな点の名案を分ける作品だと個人的に感じた。
キングダムハーツは名作 か!?
そのストーリー
ソラは、親友のリクやカイリと共に小さな島で暮らしながら、外の世界へ旅立つことを夢見ていた。ある夜、島が謎の闇に襲われ、ソラは不思議な鍵の形をした武器「キーブレード」を手にする。しかし、リクとカイリは姿を消し、ソラ自身も見知らぬ場所へと飛ばされてしまう。
目を覚ましたソラは、新たな仲間・ドナルドとグーフィーと出会い、それぞれの目的のために共に旅をすることになる。世界を巡る冒険の中で、ソラは仲間との絆を深めながら、失われた友を探していく。
キングダムハーツの
面白い・楽しい点
- キャラクターが飽きさせない
- 重厚な物語
- 夢のような世界観

キャラクターが飽きさせない
本作は、FFシリーズのレオンやワッカ、ティーダ、シド、ユフィ、クラウドなどスクエニのオールスターと呼べるキャラの他、ディズニーからグーフィー、ドナルド、ミニー、ターザン、ピノキオなど、有名なキャラクターが共演する。個性的な登場人物達は見ているだけで飽きさせない。
重厚な物語
『キングダム ハーツ』の物語の魅力は、光と闇の対立を超えた「心のつながり」を描く壮大なストーリーにある。主人公ソラは、親友のリクやカイリと離れ離れになりながらも、仲間との絆を信じて旅を続ける。ディズニーの世界を巡る冒険の中で、様々なキャラクターと心を通わせ、それぞれの「光」と「闇」を見つめながら成長していく。
単なる勧善懲悪ではなく、闇に堕ちた者の苦悩や、光の中で迷う者の葛藤が繊細に描かれ、敵もまた強い意志を持つ存在として魅力的に描かれる。XIII機関やゼアノートの陰謀、キーブレードの秘密といった謎に満ちたストーリーが、シリーズを追うごとに深まっていくのも大きな魅力だ。
そして、感動的な別れや再会、仲間のために戦う決意が、プレイヤーの心を揺さぶる。音楽や演出がそれをさらに引き立て、ゲームを進めるほどに、ソラたちの旅に自分も引き込まれていく。『キングダム ハーツ』は、ただのファンタジーではなく、**「心とは何か」「大切な人とのつながりとは何か」を問いかける、奥深い物語なのだ。
夢のような世界観
キングダム ハーツ1では、ディズニー映画の世界を旅することができる「アグラバー」「アトランティカ」「ハロウィーンタウン」など、映画の舞台を忠実に再現した冒険が広がる。ソラ、ドナルド、グーフィーは、映画のキャラクターたちと共に問題を解決したり戦ったりしながら、ディズニーの魔法とスクエニのファンタジーが融合した独自の世界観を体験できる。またオリジナルの「トラヴァースタウン」などの町も登場し、ゲームならではの魅力が満載。
キングダムハーツの
つまらない・面白くない点
- 陳腐なアクション要素
- 敵が多すぎ、進行もわかりにくい問題
- 一作で完結しない
- Switch版はネット必須
陳腐なアクション要素
RPGといえば、ターン交代制のバトルをイメージするが、本作はアクションゲームをベースにした、RPGとなっているのだが
アクション要素の作りが悪く、非常にストレスを感じさせる仕様で、カメラワークや画面の見づらさ、爽快感をら感じられないなど、スクエニのアクションゲーム製作の経験値不足を感じる。
スクエニといえばRPG、アクションゲームもPS1の時に作っていた時期もあったが、PS2以降はあまりそのイメージはない。
敵が多すぎ、進行もわかりにくい問題
ハートレスという名の雑魚モンスター達を、倒しながら移動しゲームを進めていくのだが、ハートレスはキリがない程、湧いて出てくる。中には空中を飛んでいて、攻撃し辛いハートレスも多く登場する。
無視して進むことも可能だが、強制的に全滅させないと次に進めない展開も多々ある。そして物語の進行もわかりにくい点が多く、その結果、同じ所を行ったり来たり
その度に、時には100匹以上のハートレスを全滅させないとならない為、陳腐なアクション要素も影響して、非常にストレスフルな状況になる。
このように敵が湧いて出てくるなら無双系の方が、まだ爽快感があって良かったのだが。このゲームの戦闘には、爽快感はない。ゲームのプレイ時間の大半は、くだらない戦闘だ。
一作で完結しない
一作で完結しないゲームはあるが、そのような作りの多くは一作の中でスッキリ完結させて、次の作品では新たなエピソードを楽しむことができる。
例えば龍が如くやシェンムー1章やバイオハザードシリーズのように。つまりナンバリングタイトルの途中から遊んでも、そこそこ遊ぶことができる。
しかし本作は、中途半端な所で完結してしまう。なのでキングダムハーツ2からキングダムハーツ3まで通して遊ばないと、分かりづらい作品となっている。
しかも、途中のゲームボーイアドバンス版とも話が繋がっているので、それらを含めると、今更追いかけるにも時間的に厳しいだろう。
このような手法はFF 7リメイクにも引き継がれている気がする。

Switch版はネット必須
筆者は、本作をPS2でも遊んだことはありクリアしたのだがセールで本作を見て懐かしかったので購入して遊んだところ
ネットに繋いでサーバーにアクセスしないと遊べない仕様になっている。起動する度にサーバーに繋が必要があり、積み重なると待たされるストレスも多くなる。
それと、Switch版のキングダムハーツ1.5&2.5には、様々なバージョンがあり、初めての人には、何が何だか分からない点も付け加えておこう。
それらを踏まえて キングダムハーツ には
星3を贈ろう
その反面、ゲームとしては、ストレスを感じることも多いでしょう。どんなゲームも好きな点、嫌いな点があるのですが、本作はその落差が大きく感じました。
しかし、世界中で愛される魅力的なタイトルであり、名作であることは間違いない。時間がないけど興味がある人は、キングダムハーツ3から遊んだ方が楽かもしれませんね。
あらすじはYouTubeのキングダムハーツのゲーム配信者の動画から確認すると早いでしょう。