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GOD OF WAR RAGNARÖK 親子の成長と旅立ちの物語
ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク 戦士クレイトスの戦いの終わりと息子の旅立ち
ゴッドオブウォーラグナロクは面白い 良質なエンターテイメントである。本作(SIE 発売2022年11月9日 売上510万本以上 ディレクター エリック・ウィリアムズ)は前作の物語の続編で2つ合わせて一区切りとなる作品。
前作(2018年4月20日発売 “The Game Awards2018”のゲーム・オブ・ザ・イヤー受賞)をプレイ済みのプレイヤーには、ぜひ遊んでみて欲しい内容となっている。より洗練された美しいグラフィックに個性的な脇役達との交流、物語の結末を見届けたくなる内容となっている。
ゴッドオブウォーラグナロクは面白い そのストーリー
ゼウス神と人間の女性の間に生まれた戦士クレイトスは、かつて忠誠を誓ったアレス神の謀略で自らの手で妻子を手にかけてしまう。その憎悪はアレス神、オリュンポスの神々に向けられ彼を神殺しの復讐へと突き動かす。
時は流れ、懸命で心優しい女性フェイとクレイトスは出会い、2人の間に息子アトレウスが生まれる。
しかしフェイはアトレウスの成長を見届けることなく、光へ旅立って行った。クレイトスとアトレウスはフェイの遺言であるヨトゥンへイムの最も高い場所に遺灰を撒いて欲しいという願いを叶えるが
その道中でアトレウス達は、巨人族の予言を発見するのだった。フェイは巨人族であったことアトレウスも巨人族の血を引く者であり、ロキとして未来で世界を救う戦いに挑むこと、父との悲しい別れを知る。自身のルーツの探求と予言に抗うアトレウスは、世界の運命に引き寄せられて行くのだった。
ゴッドオブウォーラグナロク 面白い・楽しい点
- 仲間との旅が楽しい
- 選べる難易度
- キャラクターのカスタマイズ
- フォトモード
仲間との旅が楽しい
本作は前作に比べて、道中での会話も豊富だ。内容は理解できなくても、この世界にまつわる伝説や謎、どうでもいい小話など、聞き耳を立てて聞くだけでも楽しく、ゲームの世界観を広げてくれる効果に一役買ってくれている。
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クレイトス
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アトレウス
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ブロック
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シンドリ
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フレイヤ
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テュール
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ミーミル
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オーディン
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トール
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スルト
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シグルーン
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ヒルディスヴィーニ
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フェイ
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フレイ
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ヘイムダル
登場人物(一部)
- クレイトス(声:三宅健太)|ギリシャの神ゼウスと人間の女性の間に生まれた戦士。かつてアレス神の謀略により自身の妻子を手にかけてしまい、復讐の為オリュンポスの神々と対立。神殺しと恐れられる存在だったが現在は、アトレウスという息子を得てその面影は消えている。
- アトレウス(声:村中知)|クレイトスと巨人族のフェイの息子。自身が神の地を引く巨人族であること、巨人族の予言を目撃し、予言の中のロキが自分自身であると確信し、自身の運命、ルーツに興味を抱く。
- ブロック(声:遠藤純一)|ドワーフの鍛治師。単刀直入で汚い言葉を使うがその怒声の中には知恵が見え隠れする。弟のシンドリと共にクレイトスの妻フェイの為に、斧リヴァイアサンを作り、結果的にクレイトスとフェイを結びつける。
- シンドリ(声:川島得愛)|兄ブロックと共にクレイトスの鍛治師としてクレイトスとアトレウスを支援する仲間となる。アトレウスのテュール探しを手伝う。
- フレイヤ(声:井上喜久子)|オーディンの元妻で、オーディンにミズガルズから離れられぬよう呪いをかけられている。息子バルドルを殺したクレイトスと敵対していたがオーディンの野望を阻止するという同じ目的の為、共闘するようになる。
- テュール(声:平川大輔)|巨人族でかつての軍神、他の国の人々からも称賛されていたが、オーディンに捕えられ幽閉される。アトレウスは自身のルーツを辿る手掛かりとしてテュールを追う。
- ミーミル(声:多田野曜平)|ヨトゥンヘイムから帰還して以来、共に暮らす知の巨人でありクレイトスの信頼できる数少ない友でもある。
- オーディン(声:佐々木省三)|アースガルズの神々の長老的な存在。巨人族の予言にある全てを滅ぼす厄災ラグナロクを防ぐ為、そして自身の知的探求を満たす為に、ある仮面の謎を追っている。クレイトスに息子バルドルの仇は打たない代わりに和平を持ちかける。
- トール(声:星野貴紀)|オーディンの義理の息子。ハンマーのミョルニルを操り繰り出す渾身の雷撃は強力。オーディンに邪険に扱われることに嫌気がさしているが逆らえないことに葛藤を抱えている。
- スルト|オーディンとアースガルズを滅ぼすことができる力を持った存在たが、妻であるシンモラを巻き込むことだけは避けたいが為に力を使うことを拒む。
- シグルーン|ヴァルキュリアの女王。かつてクレイトスと戦った手強い相手だが、ミーミルのかつて愛した女性でもある。忠誠を誓うフレイヤの為にオーディンとの戦いに手助けをする。
- ヒルディスヴィーニ|森の魔女フレイヤの元で猪として存在していたが、元々は人間であり、元の姿に戻れた。
- フェイ|クレイトスの妻でありアトレウスの実の母。光に旅立った後に、クレイトスらの手で彼女の遺言通りにヨトゥンヘイムの最も高い頂きから遺灰をまいて貰う。家族には自信が巨人族であることを隠していたが、それを知ったアトレウスは自信の運命に向き合い始めるのだった。彼女は死してなお夢の中でクレイトスに手を差し伸べアトレウスを助けるよう導く。
- フレイ|フレイヤの兄。フレイヤほど優秀ではなくどこかふざけてもいる。しかし仲間からの人望は厚い。
- ヘイムダル|オーディンの部下で、残忍、尊大で外道。天性の直感とビフレストを使いこなす能力は侮れない。
選べる難易度
STORY→ GRACE → BALANCE → NO MERCY → GOD OF WAR の順に難易度は上がる。
簡単なモードは無双ゲームのように楽しめ、より難しいモードは死にゲーライクな楽しみ方が可能だ。どのレベルでプレイしても、物足りなさは感じず本作を存分に楽しめるだろう。
キャラクターのカスタマイズ
もはやゲームの必須要件でもあるキャラクターのカスタマイズだが、本作でも主人公のクレイトスにスキル技や拡張要素、武具のカスタマイズが可能だ。
これらは戦闘を優位に進める為に役立つので、ぜひ好みのカスタマイズを行なっていこう。
そして武具をカスタマイズすることで見た目も変えることができフォトモードでも恩恵を受けられる。能力だけでなく見た目にもこだわりたい。
武器
リヴァイアサン
斧パーツ
- 石工の取手
- 癒える調和の柄頭
- 朽ちた錬金術師の柄頭
- ハールの幸運な取手
- 荒れ狂う大木槌
ルーンアタック
- リヴァイアサンの咆哮
- イーヴァルディの鉄床
- フェインブルの冬の霧
- 冬の猛威
- 霧の古の民の憤怒
ブレイズ・オブ・カオス
刃のパーツ
- 不屈の輝きの柄頭
- 死をもたらす黒曜石の柄頭
- 呪われし女帝の柄頭
- 剛鉄の柄頭
ルーンアタック
- フレイム・オブ・ペイン
- サイクロン・オブ・カオス
- ランページ・オブ・フューリー
- タルタロス・レイジ
- ビースト・テイム
- アトラス・エラプション
ドラウプニル
槍のパーツ
- 百戦錬磨の石突
- 属性調和の石突
- 兵士の石突
- 迫り来る襲撃の石突
ルーンアタック
- フルドラの猛撃
- 千人力の猛襲
- 山裂きし烈風
- ヴィンドスヴァルの猛風
防具等(一部)
上半身防具
- ルンダの失われた胸当て
- 亡者の肩帯
- 舞いし雪の胸当て
- 生き抜く者の肩当て
- 鴉の涙の胸当て
- 不滅の熾火の肩当て
- スタインビョルンの胴防具
腕防具
- ルンダの失われた籠手
- 不滅の熾火の籠手
- 光の標の籠手
- 亡者の巻き皮
- 鴉の涙の籠手
下半身防具
- 竜鱗の腰帯
- ベルセルクの腰当て
- 光の標の腰当て
- ルンダの失われた腰当て
盾
- 猛攻の盾に
- 星砕きの盾
- 守護者の盾
- 豪胆の盾
- 石壁の盾
盾のパーツ
呪力
- まぬかれの標の
- 鬼神の恩寵
- 逆鱗の恩寵
- 属性除けの護符
- エイルの戦備え
- ミズガルズの忍耐
- アースガルズの剛力
レリック
- メイグンの護符
- リディルの柄頭
- ホヴズの柄頭
- 神秘の家宝
- ドゥーヒアの戦輪
スキル(一部)
斧
- フロスト・クラッシュ
- サーペント・スネア
- リヴァイアサン・フューリー
- グレイシャル・クロー
- リターニング・スラム
- 投げ斧
刃
- カオス・ランページ
- カオス・インフェルノ
- カオス・ラッシュ
- スピニング・カオス
- ブレイズ・エクスプロージョン
- ブレイジング・ウェーブ
- ヒュペリオン・プル
- フュリアス・レイジフレイム
槍
- ライジング・ヴィンド
- エレメンタル・サイフォン
- インペイル・スラスト
- ほぷらいお・ランジ
- ジェネラルド・アドバンス
- ゲイル・フォース
- スピア・ドリル
- 投げ槍
- メイルストロム
フォトモード
ゴッドオブウォーラグナロクの美麗なグラフィックで描かれた緻密な北欧模様や衣服のディテール、九界をのぞむ大自然やダンジョン、それらを写真に収めない手はない。
共に行動する仲間とのツーショット、敵を薙ぎ倒すシーン、変顔ショットなど沢山の思い出を撮影しよう。
九界

ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク_20221218014646
- ムスペルヘイム
- ニヴルヘイム
- アルフヘイム
- ヴァナヘイム
- シンドリの家
- ヘルヘイム
- ヨトゥンヘイム
- スヴァルトアルフヘイム
- ミズガルズ
つまらない・面白くない点
- ゲーム進行が単調
- 物語が短い
- 所々、不便な操作性
- 前作をプレイしているか
ゲーム進行が単調
目を見張る美麗なグラフィックに惑わされがちだが、ゲーム進行そのものは単調と感じる。
ムービー→ダンジョン→戦闘。基本的にはこれらの繰り返しで、ゲームが進むにつれて、広大に見えたダンジョンはオープンワールドゲームに比べて行ける場所は限られ狭く感じた。そしてどこに行っても出現する雑魚モンスターとの避けられない戦闘の多さには疲れてしまう。
戦闘が煩わしいと感じたら、いっそのこと難易度を1番簡単なモードに下げて無双プレイもいいだろう。
物語が短い
物語の序盤から、ラスボスとおぼしき人物が登場しており今後の目的や展開が分かりやすい。そして予想通りクリアまで大きなサプライズ、起承転結は無かった。
物語だけを追うと、ゲームのボリュームは半分くらい20時間前後になるのではないだろうか。勿論、物語そのものは素晴らしいのだが。
大どんでん返し、ド派手で奇想天外な結末を期待すると肩透かしを食うかも。
所々、不便な操作性
戦闘時に後ろから攻撃された際の視点の切り替えの遅さや、舟を漕いでいる時に舟上からターゲットに斧を投げられない、2人行動時のツーマンセルで味方CPUが役に立たないなど不便な点もあった。
前作をプレイしているか
本作は前作の続きとなっている。今作から始めるプレイヤーは、登場人物の関係性などわからないので戸惑うだろう。できれば前作から始めることをおすすめしたい。難しければ他プレイヤーの動画など確認しておさらいするといいだろう。
それらを踏まえて
ゴッド・オブ・ウォー・ラグナロクには
星4を贈ろう
北欧神話を題材にしたゴッド・オブ・ウォー シリーズ。
本作の美麗なグラフィックはムービーシーンとプレイシーンで見劣りなく、フォトモードで拡大しても武器に刻まれた紋様や北欧パターンが描かれておりその細かさに驚かされる。
前作から健在のプレイシーンからムービーに切り替わる際にもローディング無く、そのまま自然に映画のような演出でプレイヤーを引き込んでしまう高解像度な魅力は更に磨きがかかっており
ぜひ前作をプレイした人も、お初の人も遊んでみて欲しい内容になっています。
GOD OF WAR RAGNARÖK
筆者のプレイ映像