ゴッド・オブ・ウォー4 は面白い? つまらない?
ゴッド・オブ・ウォーは北欧神話をテーマにしたゲーム として、その物語や神秘的なビジュアルなどで沢山の人々を虜にしてきた人気作。(初代はPS2から2005年3月22日に発売、後にPS3で続編が発売されている)
そして4にあたる本作(2018年4月20日ソニーインタラクティブエンターテイメントから発売、売上1,000万本以上)は、PS4にプラットフォームを移し、最高峰のグラフィックと演出表現が可能となり、映画との垣根を越えた作品となっている。
ゴッド・オブ・ウォーは北欧神話をテーマにしたゲーム そのストーリー
ギリシャ神話の神々への凄惨な復讐の過去を捨て、北欧の地に辿り着いたクレイトス。彼はそこで妻を娶り、息子アトレウスをもうけていたが、自らの血塗られた過去ゆえ、アトレウスとも距離を置いて暮らしていた。
しかし、突然の死によって妻を喪ったクレイトスは、「一番高い山の頂から遺灰を撒いてほしい」という彼女の遺言を守るため、北欧神話の神々が司るミズガルズの地へ、アトレウスとともに旅に出ることとなる。かつて神を殺した男は、父としてその旅を全うできるのか。そして危険な旅路の先に父子を待つ衝撃の真実とは。
ここに、 『ゴッド・オブ・ウォー』は、全く新しい物語として動き始める。
(引用:公式ウェブサイト)
ゴッド・オブ・ウォーの楽しい・面白い点
- ワンカメラによる映画的な演出
- 北欧神話を表現した緻密なグラフィック
- 魅力的な登場キャラクター
- 探索要素や謎解き
- 死にゲーを思わせる隠しボス達
ワンカメラによる映画的な演出
本作のゴッドオブウォー は、通常のゲーム画面からインベントシーンに切り替わる際にロード画面は無い、途切れることなくゲームが続くことで、映画のような没入感を実現している。
(詳細はこちら)
北欧神話を表現した緻密なグラフィック
本作では、プレステ4の性能を発揮した緻密な北欧的な表現が至る所に垣間見られる。
武器の斧や鎖鎌の柄の模様、盾の装飾、なんてことない門の装飾、モンスターの皮膚感などのディテール、じっくり見るだけでも、学びになること間違いなしで良い点。
西洋的なゴシックやロココ調などとは、また違う北欧の装飾デザインをぜひ観察して見て欲しい。
本作では、北欧神話に伝承の残る異形の数々がクレイトスとアトレウスに襲いかかる。
- ドラウグル|生前は戦士だった者の死体が蘇った姿。複数体で現れて立ち塞がることが多い。火の玉を射出するものや猛スピードで移動するものなど、様々なタイプが存在する。
- トロール|巨大な体に相応しい耐久力と攻撃を持った強敵。石柱のような武器を振り回し、クレイトスたちを圧倒する。
- レヴェナント|魂の一部と引き換えに魔法を操る。瞬間移動でクレイトスたちを翻弄しながら、毒を使った攻撃を仕掛けてくる。
- ラビッド・ウルフ|通常のオオカミでは考えられない巨躯と凶暴性をもち、素早い攻撃で襲い掛かってくる。
魅力的な登場キャラクター
フルボイスによる会話は、本作の魅力の1つでもある。ついつい傾聴したくなる会話が多数収録されており、特にアトレウスとミーミルの会話は飽きることがないくらいのバリエーションが用意されている。
- 主人公 クレイトス(声:三宅健太)|『GOD OF WAR III』でギリシャ神話の神々との凄惨な戦いを終え、北欧の地に流れ着いた伝説の スパルタ兵。 その血塗られた過去ゆえに 息子アトレウス とは距離を置いて暮らしている。
- 主人公の息子 アトレウス(声 :小林由美子 )|クレイトスの息子。まだ未熟な少年ではあるが、幼い頃から身に付けた様々な スキル で クレイトス とともに 旅路 を切り開いていく。
- ドワーフ族のブロック(声:遠藤純一)|ぶっきらぼうだが腕は確かな ドワーフ の 鍛冶屋 で、クレイトスと アトレウス の 装備 の クラフトや強化 を手伝う。喧嘩別れした 弟 よりも自分の方が腕が良いとたびたび主張する。
- ドワーフ族のシンドリ(声:川島得愛)|兄のブロックと違って神経質なドワーフの鍛冶屋。兄よりも自分の方が腕が良いとたびたび主張する。“ブロックとシンドリ”と言えば、北欧神話において雷神・トールのハンマー“ムジョルニア”を作ったドワーフの名前だが・・・?
- 森の魔女 フレイヤ(声:井上喜久子)|とあるきっかけでクレイトスとアトレウスと知り合うことになる魔女。様々な知識を持った頼もしい存在で、古の魔法を使いこなし、クレイトスたちの旅路に協力する。
- 賢者 ミーミル(声:多田野曜平)|ユグドラシルの根元にあるミーミルの泉を守護している賢者の神。アース神族とヴァン神族との争いに巻き込まれ、斬首されたがオーディンにより生き返らされ首だけの存在となる
- オーディンの息子 バルドル(声:櫻井トオル)|欧神話の光明の神。オーディンとフリッグの息子
探索要素や謎解き
本作はオープンワールドではないが、多くの探索ポイントが存在する。決してゲーム本編の進行には、必須ではないが、探索ポイントで得られるアイテムや経験値は、物語を有利に進めるのに非常に役立つ。
そして、物語の進行に欠かせない、ちょっとした謎解きは様々なパターンが用意されており、アクションゲーム一辺倒の脳筋ゲームにならないよう工夫されている。
死にゲーを思わせる隠しボス
本作には、ヴァルキュリアという8体の死にゲーを思わせる強力な隠しボスが存在する。
物語の本編には関係ないが、ミーミルのサイドストーリーを楽しむことができる。
ゴッド・オブ・ウォーのつまらない・面白くない点
- 中途半端なオープンワールド
- 音声が聞き取りづらい
- 物語はやや短め
- 武器の種類が少ない
中途半端なオープンワールド
グラフィックが美しいことの弊害として、昔ながらのゲームにあらがちな、ちょっとした段差や壁を越えられない作りに違和感がある。
操っているキャラクターはギリシャの神、美しいグラフィック、それだけに残念。
神なのにこんな小さな段差を回り込まないといけないのかなどの不満もあった。
音声が聞き取りづらい
モニターのスピーカーの影響なのか、日本語吹き替えだからなのか、
音声が聞き取りづらい場面がある。
特に探索中にミーミルがアトレウスに話す小話は聞き取りづらい。
物語はやや短い
寄り道せずに物語だけを追った場合、物語は従来のゲームよりも短く感じる。舞台は壮大だが物語自体は壮大ではなかった。
武器の種類が少ない
主人公のクレイトスの武器は鎖鎌と斧の2種類しかない。その2つをアイテムと組み合わせ色々カスタマイズできるとはいえ戦闘における戦略のバリエーションは乏しくなるのは悪い点。
それらを踏まえて
ゴッド・オブ・ウォー には
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難易度も低いところからかなり高い所まであり、あらゆるレベルのプレイヤーが分け隔てなく満足できる作品です。
ただし 海外の開発会社 というのも影響してか、主人公クレイトスなどキャラクターの濃いビジュアルは 日本人 には馴染みにくく好みが分かれるかもしれません、
事実、前作プレイ済みの筆者も最初は スキンヘッド のイカツイ 主人公 にプレイをためらった経験があります。
しかし、主人公は好きではないが 遊んでみると 意外に面白かったのが 正直な感想です。