FIFA21は面白い ウイイレ2021との決定的な違い
FIFA21は面白い のか、面白くないのか。結論は「ゲームとして割り切れば FIFA21は面白い 」。確かにサッカーゲーム好きにとってFIFAシリーズは面白い、世界的な人気があるのもわかる。
思い通りに得点が決まった時は、ドーパミンがドバドバ出てくる。気持ちがいい。
リアルが売りのFIFAシリーズ、しかしナンバリングを重ねる度に、リアリティを追求したいのか、ゲームらしさを追求したいのか曖昧になっており、ファンの不評に繋がってしまっているのも現実。
かつてのサッカーゲームの王者のウイニングイレブンシリーズと違う点や、主にCPU戦をメインにFIFA21(2020年10月5日発売 エレクトニック・アーツ)の面白い点や面白くない点を見ていこう。
FIFA21は面白い 楽しい点
- FIFA21の圧倒的なライセンス数
- 奥深い多彩な操作性
- 長く遊べる様々なモードを搭載。
FIFA21は面白い
圧倒的なライセンス数
2021年、家庭用サッカーゲームといえばFIFAかウイイレの2タイトルだ。過去にSEGAやナムコなどサッカーゲームを開発するメーカーは存在していたが、
EAのFIFAシリーズが勢力を伸ばし、ライセンスの独占、今まで存在したサッカーゲームのジャンル(クラブ経営、選手カード収集)をFIFAがカバーし始めた。そして他社はサッカーゲームから手を引き、ライバルとして残ったのは KONAMI のウイイレだけとなった。
そのウイイレも昨今は、ユベントスのライセンスを独占するなど一矢報いているが、それでもFIFAのライセンス数は30以上のリーグ、700以上のクラブと圧倒的だ。イニエスタ好きの筆者としては J League 全チームがあるのが嬉しい。
FIFA21は面白い
奥深い多彩な操作性
FIFAシリーズは多彩な戦術、ファンタジスタを彷彿とさせる魅せる個人技など、奥深い試合展開を演出できる。ウイイレも十分に多彩な技を備えているが、FIFAは普通のパスだけでも 数種類 が出せて更に細かい試合展開が可能に。魅せるプレイの幅は広くプレイヤーの成長も実感できる点で FIFA2021 は面白い。
長く遊べる様々なモードを搭載
オフラインでもオンラインでも一年を通して遊べる様々なモードを備えている。
VOLTA|自分のアバターを制作してフットサルチームを結成。世界を舞台に 3vs3 や 5vs5など様々なロケーションでオフラインやオンラインで対戦。新しい仲間やチームエンブレムやスキルを獲得して理想のチームを作りあげろ。
キャリア|監督、選手、どちらかを選んでサッカー人生を体験できる、じっくり遊べるモード。筆者は監督モードでプレイ、資金調達、移籍市場のスカウト網の構築、選手とのチャットでのコミュニケーションや体調や士気の向上、ユースアカデミーからの人材発掘、試合後インタビュー対応など、サッカーの試合以外にもやることは多くサカつくのような遊びを楽しめる。選手でスタートして引退後に監督としてデビューすることも可能だ。
ULTIMATE TEAM|通称FUTと呼ばれるシリーズのキラーコンテンツ。WCCFのような選手カードをゲーム内で収集してチーム作りを行う。経営的な要素の強いキャリアモードよりも直感的でコレクターの心理をくすぐる理想のチーム作りを楽しめる。
カードの取得方法は主にゲーム内で得られる仮想通貨(課金可能)を使ってパックの購入。中でもアイコンと呼ばれる各年代を彩った貴重な伝説のプレイヤーカードは所有欲を刺激する。現役選手との新旧織り交ぜた至高のチーム作りへの欲望に、当たりを引くまで、ついつい課金してしまう中毒性がある。
- UEFA Campions league|チャンピオンズリーグの興奮を再現したモード。
- トーナメント|女子インターナショナルカップ、カスタマイズしたトーナメントを楽しめる。
- スキルゲーム|ゲームの基本動作をミニゲーム形式で練習できる。
- Libertadores|コパ・リベルタドーレスは、南米サッカー連盟が主催する、クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会。
- エキシビション|気軽の1戦のみのCPU対戦を楽しめる。
- オンライン|11人 vs 11人までの対戦が可能な プロクラブ モード、友達との協力シーズン、オンラインフレンドリー、トーナメント、オンライン上でのランクアップを狙う シーズン モード。
- カスタマイズ|チーム編成 メンバー表 選手を作成
つまらない・面白くない点
- FIFA2021はゲームバランスが悪い
- UIが分かりにくい
ゲームバランスが悪い
毎年、なんらかの改善や追加をすると他のバランスが崩れる問題が発生する。
例えば、AIの問題。
味方CPUは、オフザボールの際に、裏抜けの動きを見せるのだが、オフサイドの駆け引きができない。チャンスの際にスペースをわざわざ潰す動きをするなど、リアルのサッカーの動きのようにCPUは考えて動いてはいない。
ディフェンスも、味方CPUは、あまり頼りにならない、ウイイレのようにCPUにプレスを任せることができない為、手動メインでのディフェンスは難しい。
対戦相手のCPUのレベルが上がると、ディフェンス操作の難しさも相まって、ボールが奪えない、どんな選手もネイマール、メッシのような、超絶ドリブルで手がつけられなくなるなど、バランスの悪さが露呈する。これは非現実的だ。
他にも中級以上のCPU戦において、試合展開がオープンな展開になりやすいなども。操作性については、コマンドが多すぎて、新規ユーザーには敷居が高く感じてしまうだろう。もちろん全て使いこなす必要はないが。
以上のことから、リアリティを追求して行きたいのか、気持ちよいゲーム性を追求したいのか曖昧な印象だ。試合のランダムによる天候で雨が多い点と、有名と無名選手の顔の品質に差がありすぎる点も付け加えておく。
UIが分かりにくい
様々なモードや設定が魅力のFIFAシリーズだが、UIは一貫してデザインがゴチャゴチャして分かりにくい。(TOPページはわかりやすいのだが)
個人的に、特にFUTに関しては説明が冗長で画面も分かりにくい。同じようなゲームモードを搭載したウイイレを見れば明らかに違いがわかる。ウイイレの方が視覚的に分かりやすく、初心者でもすんなり始められる。
FIFAはシリーズを重ねるごとに、あれもこれも詰め込み過ぎではないだろうか。
それらを踏まえて FIFA21 には
星3を贈ろう
リアルを求めるならばストレスが溜まるでしょう。
結局はCPUの癖を制した者が強者となる。やはりゲーム的だなと思いますし、ゲームとして割り切れる人が楽しめる作品だと思います。さて来シーズン2022からウイイレは一般プレイが無料になるようです。FIFAはどう舵を切るのでしょうか楽しみですね。