古代ギリシアの歴史に刻まれる運命を分ける戦い
アサシンクリードオデッセイは面白い のか、つまらないのか。筆者の結論はアサシンクリードオデッセイはプレイヤーを異世界に誘うPS4最高峰のオープンワールドゲームと言える。(発売日:2018年10月5日 UBIソフトウェア)
本作ではヨーロッパ文明の起源と呼ばれるギリシア文明の紀元前430年ペロポネソス戦争中の古代ギリシアを見事に再現した作品となっている。
古代ギリシア人は、各地に都市国家であるポリスを築き、小高い山に集まって暮らし宮殿や神殿を建て、アゴラという広場を作り指導者のもとで民主的な議会や商売を営んでおり、民主主義の原点を作ったと呼ばれている。
アサシンクリードは主に中世を時代背景にした様々な国を舞台に歴史をシリーズ毎に疑似体験できるゲームだ。
アサシンクリードオデッセイは面白い そのストーリー
スパルタの地に暮らす家族がいた。スパルタ戦士のニコラオス、妻のミュリーネ、2人の子供で姉のカサンドラと弟のアレクシオス。(男女どちらか主人公として選択、筆者は女のカサンドラを主人公に)
そんな平穏な家族のもとへ雷鳴の轟く晩に不幸が訪れる。没落するスパルタを救うには赤子の血が必要だと信託官が告げた。
その赤子は弟のアレクシオスだった。
スパルタ兵に抑えられ、泣き叫び救いを求めるミュリーネ、見守るニコラオス。
信託官が崖から、アレクシオスを投げ落とそうと、人々の目が注がれている瞬間、カサンドラは飛び出し信託官を崖から突き落とすがアレクシオスも道連れになり助からなかった。
野次馬市民がニコラオスに対してヒステリックな叫けび声を上げる。
「奪った命の代償を払え!」
ニコラオスに懇願するミュリーネ
「聞かないでニコラオス、いやぁああ!」
しかしニコラオスは、父としてよりもスパルタ兵としてのルールに従い、カサンドラを崖から落としたのだった。
しかし、カサンドラは生きていた、ケファロニア島へ意識朦朧としながら逃げのび、昏睡状態で島人のマルコスに発見される。
そしてケファロニアで大人になったカサンドラは鷲使い(鷲:イカロス)の傭兵として、ギリシアと自身の運命を分ける戦いに、生き別れた家族の下に導かれるのだった。

アサシンクリードオデッセイの面白い・楽しい点
- 実際した歴史的な人物や神話の神、魅力的なキャラクター達
- 壮大な世界観(アサシンクリードオリジンズとの違い)
- 様々な成長要素
- マルチエンディング
実際した歴史的な人物や神話の神、魅力的なキャラクター達
- カサンドラ
- アレクシオス
- バルナバス
- ポイペー
- マルコス
- ヒポクラテス
- ヘロドトス
- ピタゴラス
- ニコラオス
- ペリクレス
- ソクラテス
- ミュリーネ
壮大な世界観(アサシンクリードオリジンズとの違い)

本作と比較される、アサシンクリードオリジンズとの主な違いはその舞台だ。オリジンズはエジプトの砂漠地帯を舞台に過酷な環境下の平だった土地を探索する。
オデッセイの舞台であるギリシアは小高い山々に囲まれ近くにはエーゲ海が広がり、山海から海底までバラエティに富んだ舞台を探索できる。
後の古代ギリシアからヨーロッパ、中東を支配したアレクサンドロス大王を生んだマケドニアもギリシアの一部だ、そんな歴史的な舞台を物語そっちのけで旅をするのも アサシンクリードオデッセイは面白い。
その過程で遭遇する敵との戦闘も、システムが一新されて、オリジンズとの違いを感じられる。前作を遊んだプレイヤーはぜひ確かめてみるといい。
アサシンクリードオデッセイは面白い
様々な成長要素

アサシンクリードオデッセイは面白い 点は、本作でも、レベルアップはもちろん、特殊スキル、武具などの自分好みのカスタマイズが行える。武具には特殊能力を付帯でき、物語の序盤からラストまで一つの武具を育てながら進めることも可能だ。
武具の中には貴重なレジェンド武具があり、コーディネートを揃えることで更なる、能力アップを狙える。
もちろん選択基準は能力だけでなく、武具の見た目で選んでも構わない。
アサシンクリードオデッセイは面白い
マルチエンディング

次の アサシンクリードオデッセイは面白い 点は、本作では、物語の進行中に選択肢が与えられる。その選択肢により、ちょっとした恋愛的な会話に発展したり、重要な生殺与奪の決定など物語に左右するものまである。
主人公の選択によりエンディングが変わるので長く遊べるのも良い点だ。クリア後にはクリア時の能力を引き継いでニューゲームを開始できるのも嬉しいアサシンクリードオデッセイは面白い 点だ。
アサシンクリードオデッセイのつまらない・面白くない点
- ワンパターンなクエスト
- 長いロード時間
ワンパターンなクエスト

アサシンクリードオデッセイは面白い のだが、難点もある。ゲームを開始した当初は、圧倒的な世界観で繰り広げられる、傭兵狩り、コスモスの門戸狩、征服戦争などのスリリングな戦闘やクエストに胸が踊るが、ほとんどやる事は同じで多くのプレイ時間をそれらに費やすので飽きるのも早い。
そんな中で広大な地の移動に関しては馬のフォボスが自動運転で目的地に向かってくれるのはありがたかった。
長いロード時間

膨大な情報量を誇る世界なのでロード時間が長いのは仕方がないのかもしれないが、便利なファストトラベル時など頻繁に殺風景なロード画面を眺めるのは辛い
せめて旅をしているような絵や、キャラクターの絵など目で楽しめるコンテンツを挟めなかったのだろうか。
それらを踏まえて
アサシンクリードオデッセイ
には星4を贈ろう
オリジンズではエジプト、本作ではギリシア、アサシンクリードはゲームをクリアするだけが目的ではなく、ゲームを通して歴史を学ぶ探究心を養える、素晴らしいエンターテイメントだと思います。
アサシンクリードオデッセイは面白い ので世界史に興味があるならぜひオススメしたい作品です。