圧倒的なスケールのオープンワールドの続編
ホライゾン2は面白い ?のか前作を超えたのか?筆者の結論は、前作をスケールアップさせた作品だが、一部で神ゲーとささやかれているが、神ゲーには及ばなかった。世界観は一級品の良作のオープンワールドと言える。(2022年2月18日発売)
ホライゾン2こと ホライゾンフォービドゥンウェストは、世界中で2,000万本以上売り上げた前作ホライゾン・ゼロドーンで描いた圧倒的な世界観と練られたストーリー、システムなどそのまま引き継いだ正統後継作だ。
制作はオランダを拠点にするゲリラゲームズ、製作エンジンはデジマエンジン。デスストランディングでお馴染みの小島秀夫監督率いるコジマプロダクションと共同で開発されたデジマエンジンは圧倒的な描画能力で4KやHDRに対応する最高峰のゲームエンジンだ。
ホライゾン2は面白い
そのストーリー
約千年前に人類は一度滅んだ。
自らが作ったロボットが暴走し機械炉を自動生成、機械は増殖し続け地球の資源を食い尽くしたのだった。機械を止めるプログラムを開発するには半世紀かかる、それを実行する時間は残されておらず、絶滅を受け入れるしかなかったのだ。
しかし、当事者でありロボット研究の第一人者のエリザベド・ソベック博士は、ゼロドーン計画に未来を託すのだった。ゼロドーン計画とは、人類が滅んだ後にもう一度、生物圏と人類を取り戻す為のテラフォーミングを機械達に助けさせるプログラミングだ。
ゼロドーン計画による地球のテラフォーミングは成功したかに思われたが、実行の過程で幾つかのエラーが発生した。そのうちの1つがハデスの暴走。ハデスの指令で機械は再び暴走し人類に牙を剥ける。
そこへガイアから生まれたアーロイが救世主として現れる。彼女は自身の出生の秘密を求めハデスと対峙し、世界を恐怖から救い救世主となるのだった。
それから半年後。
終わったかと思われたら機械の暴走は続いていた。再び地球滅亡は動き出す。アーロイは再び地球を救う為、その手がかりを求めて禁じられた西部へ向かうのだった。
ホライゾンフォービドゥンウェストの面白い・楽しい点
- 圧倒的な世界観
- 新旧の魅力的なキャラクター
- 新旧の個性的な機械獣
- 戦略的な要素
圧倒的な世界観
本作の舞台は『禁じられた西部』。前作のメリディアンのようなカージャやオセラム族が生活する初歩的な文面都市ではなく、テナークスやウタル族などの原始的な原住民達が生活する謎に満ちた広大な土地。
各地のトールネックをオーバーライドしながら未開の土地を切り拓く、機械炉、逆賊の野営地、遺物が眠る遺跡、狩場、恐れの谷、歌の平原など様々な場所でのミッションや出会いが待ち受ける。
新旧の魅力的なキャラクター
新旧の個性的な機械獣
戦略的な要素
前作同様に本作でも、武器のカスタマイズやアーロイの能力解放が可能となっている。どのように成長させるかで、戦闘の戦略は変わってくる。ぜひ好みの能力を育てて物語を有利に進めよう。
ホライゾンフォービドゥンウェストのつまらない・面白くない点
- 戦闘に難がある
- 同じような景色ばかりの世界
- 移動の挙動に癖がある
- 難解なストーリー
戦闘に難がある
戦略的な要素が豊富にあるが、戦闘において活かされているかは疑問。茂みに隠れて機械獣に攻撃を加えると、すぐさま発見され接近戦になってしまう。
特に大型の機械獣との戦闘は、視認性も悪く、大暴れする機械獣で画面は無茶苦茶になって戦略的な戦闘どころではない。
難易度が高いと当然、機械獣の防御力も固くなって更に苦痛になる。
同じような景色ばかりの世界
圧倒される眼前に広がる大自然と野生の機械獣。最高峰のオープンワールドであるのは間違いないが、観光スポットやモニュメントになるような場所はさほど無い。
例えばアサシンクリードオデッセイでは、古代ギリシャ各地の彫刻や神殿を沢山見て回るのも楽しみの1つだったが、このゲームでは観光・アドベンチャー的な楽しさは初めだけで、雄大な景色もすぐに見慣れてしまう。
移動の挙動に癖がある
前作でも、難点だった移動だが今作は幾分か改善はされているものの、やはり難点として残っている。
物理法則を無視したようなアクロバティックなクライミングもできるが、目の前の手が届く段差を上がれない若しくは足場を引っ張ってこないと上がれないなど不便な仕様。
オーバーライドで乗物にした機械獣の動きが鈍く結果的に自力で走った方が早かったり、アサシンクリードのように便利な自動操縦が無い。サンウイングに乗って高所から滑空ができるが滑空距離が短いなどの不満もあった。但し本作は機械獣で空を飛べたのは気持ちがよかった。
難解なストーリー
本作は前作をプレイしていないと、何が何だか分からないだろう。ヘファイストス、ハデス、フォーカス、カージャ、オセラムなど前作をプレイしていても忘れている用語も多かった。ホライゾンシリーズの専門用語の多さはストーリーを難解に感じさせている原因になっていると思う。(物語そのものは解ればシンプルなのだが… )
それらを踏まえて
ホライゾンフォービドゥンウェスト
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しかし前作の欠点が完全には解消されておらず、世界観やシステムは良くも悪くも前作を引き継いでいる為、人によっては飽きてしまうこともあるでしょう。
本作は難易度がストーリー、イージー、ノーマル、ハードから選べるので、ストーリーやイージーで始めた方が、ストレスを軽減して世界観を楽しめるのではないでしょうか。