メタルギアソリッドとは
メタルギアソリッドは傑作 的なステルスアクションゲームの先駆けとして世界中で愛されている。
本作、メタルギアソリッド1(1998年9月3日 発売コナミ)は、小島秀夫監督が重厚なストーリーテリングとハードボイルドなステルスアクションに焦点を当てた作品として手がけ大ヒットした。
プレイヤーは主人公のソリッド・スネークを操作し、敵を避けつつ任務を遂行し、政治的陰謀や哲学的テーマなどを探求していく。
ナンバリングタイトルはシリーズ5まで発売されている。
メタルギアソリッドは傑作
そのストーリー
時は2005年、アメリカが管理する核廃棄施設のあるアラスカの孤島シャドーモセス島が、アメリカの特殊部隊FOXHOUNDの反乱蜂起により占拠される。
首謀者は、リキッドスネークとその一味。彼らはかつてのFOXHOUNDのリーダー ビッグボスの息子を名乗り、米政府に10億ドルと、ビッグボスの遺体を要求するのだった。
要求を聞き入れない場合は、新型核兵器REXを用いて核攻撃を行うと米政府を揺さぶる組織。
国防総省は秘密裏にFOXHOUNDの指揮官ロイキャンベルに、かつて彼の部下であった伝説の傭兵ソリッドスネークを復帰させ、たった1人で島に潜入させるのだった。
任務の目的は、国防省軍事機関DARPAの局長、ドナルド・アンダーソンと軍事企業アームズテック社のケネス・ベイカー社長の救出と核兵器の有無の確認・無効化だった。
しかしスネークは、任務の中で自身の出生の秘密とアメリカ政府の企てた恐ろしい陰謀を知ることになる。
メタルギアソリッドの
面白い・楽しい点
- 孤独の灯火、繋がる仲間達と個性的な好敵手達
- 戦略的なアクション・戦闘
- 小島監督の仕掛けた遊び心
孤独の灯火、繋がる仲間達と
個性的な好敵手
メタルギアソリッドはスネークたった1人での潜入そして戦いがメインのゲームだ。
しかしスネークには彼を見守り助言を贈ってくれる。彼らとの会話こそが、このゲームの根幹と言ってもいいくらいだ。
メイリンはセーブだけでなく中国のコトワザを用いて励ましてくれる。オタコンはスネークを気づかい、後に親友よき相棒になる。
仲間だけでなく、オセロットなど敵キャラクターにも物語が存在している。
会話は、ゲームとしてすっ飛ばしてもクリアに問題ないかもしれないが大切な要素だ。
戦略的なアクション・戦闘
ステルスアクションは、様々なゲームで採用されているが、筆者の知る限りメタルギアソリッドが最初に本格的なシステムとして導入したのではないかと思う。
壁をノックして敵を誘き出したり、ダクトの中を通ったり
そして、敵の倒し方も、決まった攻略があるわけでなく、手持ちの武器で工夫次第で簡単に倒せるのも魅力だ。
小島監督の仕掛けた遊び心
関西人の小島監督らしい遊び心や皮肉がゲームの中にある。
「無線の周波数はパッケージの裏を見ろ」や「心を読まれないようにコントローラーを2コンに差し込むんだ」など随所に仕掛けられており
このような表現は、エヴァンゲリオンの庵野監督も作中にあえて「これは映画、作り物だよ」と解釈できるシーンを仕掛けている。
それに通じることを98年の時点で小島監督も行っているのが実に興味深い。
メタルギアソリッドの
つまらない・面白くない点
- 不便な視野の狭さ
- アクションパターンが少ない
- ストーリーが複雑
不便な視野の狭さ
初代プレイステーションの機能は、当時でこそハイスペックだったかもしれないが、
ゲームは固定の俯瞰視点がメインのため目先の敵やダンジョンが見えづらい、一部で武器が使いづらいなど、捉え方によっては緊迫感とも捉えられるが、やはり不便で不自然な点である。
これらはプレステのスペック向上とシリーズを経て改善されていくが初代の作品の機能としては難のある点だ。
アクションパターンが少ない
これも初代プレステの機能上、仕方ないのかもしれないが、アクションパターンは少なめ。
メタルギアシリーズといえば、ロッカーに隠れる、敵をホールドアップ後に尋問したり、物陰に隠れるまたは盾にするなどアクションが豊富にあるが、それが可能になるのは後のシリーズでのこと
本作では実装されておらず、アクションとしてはレトロな操作感となっている。
ストーリーが複雑
悪い部分ではないと前置きするが、シリーズを通した壮大なストーリーが描かれており、本作だけでは全容がわからない。そして専門用語も沢山ありわかりづらい。なので初見の人には敷居が高く感じるかもしれない。
それらを踏まえて
メタルギアソリッド には
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初代プレステは、今でこそチープな性能かもしれませんが、3Dや音声による会話表現が可能になり、小島監督のやりたかったことを可能にしユーザーに新しいゲーム体験をもたらしました。
メタルギアソリッドの成功が、後の5までのシリーズ化やデスストに繋がり、そして現在の地位を築く礎となったと言っても過言ではありませんね。