サンドランドこれぞ鳥山明ワールド全開のゲームだ
サンドランドは面白い 最高の鳥山明ワールドを体験できるゲーム。鳥山明先生がデザインしたゲームといえば、ドラクエシリーズを1番に思い浮かべる人も多いと思うが
本作サンドランド(2024年4月24日バンダイナムコから発売)は、オープンワールドのシステムで、原作サンドランドの世界観を見事に表現している。
いわゆるキャラゲーしてはゲームの面白さとしえイマイチな作品も多いのだが、本作はしっかりと世界を冒険させてくれる仕上がりになっている。
サンドランド ストーリー
サンドランド王国では、慢性的な水不足に陥り長らく人々は飢えと乾きに悩まされていたのだった。
それは魔物も例外ではなかった。悪魔の王子ベルゼブブは、今日も人間が運ぶ食料や水を仲間の魔物達と強奪して魔物の村に持ち帰り一息ついている時
保安官のラウと名乗のる男が訪ねて来た。
ラウは、幻の泉がサンドランドにあると確信していた。
泉があるとするとその根拠は、淡水魚を食料とする鳥ウォーターフィンチを目撃したことから彼には泉がサンドランドの南にあると、推察していた。
ラウの目的は、サンドランドを救う為に泉を探す旅の助けをベルゼブブ達に頼みにやって来たのだった。しかしベルゼブブは悪魔が人助けをすることに難色を示すのだったが
泉を発見した暁には、泉に住んでも良いとの提案を受け、大魔王様の了承のもとシーフと共に冒険に出かけるのだった。道中でモンスターに襲われたり、ダイヤ団に襲われ車が壊れたりと困難に見舞われるが、アンという少女を助けスピノ町を目指すことになった。
サンドランドは面白い・楽しい点
- キャラクター達
- キャラクターの成長
- 鳥山明の代名詞であるメカ・マシン
- ゲーム初心者でも楽しめる世界観
キャラクター達
主人公のベルゼブブやゲームオリジナルのキャラクターのアン、様々なキャラクターが鳥山明先生が描く手触りのまま登場する。
キャラクターの成長
キャラクターの成長要素は、珍しくない要素だが、キャラクターの特殊能力が増えていくのは、旅が快適になり素直に嬉しく思う。
鳥山明の代名詞であるメカ・マシン
鳥山明先生の描く絵といえば、初期のアラレちゃんの時代から見られるデフォルメされながらも細かいメカ・マシンのデザインが特徴の一つ。
これまで鳥山明先生が描くゲームは数多くあれど、メカのカスタマイズを細かくプレイヤーが行い、ゲームに深く関わる作品はなかったのではないか。
ゲーム初心者でも楽しめる世界観
オープンワールドゲームの多くは人を殺したりと残酷な内容も少なくなく、エリアも広大でシステムも複雑になりがちだが、サンドランドは子供から初心者でも楽しみやすいオープンワールドになっていて丁度いい仕上がりになっている。スピノ町を拠点にマシンをカスタマイズしたり、自分の部屋をレイアウトしてみたり、移住者を増やして町を大きくするなど寄り道も楽しい。
サンドランドの
面白くない・つまらない点
- オープンワールドとして作りの甘い部分もある
- 移動や戦闘が全体的に単調で飽きやすい
- 会話のパターンが少ない
- 写真機能がない
オープンワールドとして
作りの甘い部分もある
ゼルダの伝説 ブレワイやティアキンは、行きたい場所に比較的自由に行くことができた。そういった冒険心を満たしてくれる要素は、上質なオープンワールドの条件でもある。
しかしサンドランドは、行けない場所、飛び越えられない段差など見えない壁に阻まれることが多く、ストレスの溜まる仕様になっている。
移動や戦闘が全体的に単調で飽きやすい
メカニックのカスタマイズは、楽しい要素だが、戦闘の戦略が大きく変わるものではない、敵の種類も乏しく、戦闘はワンパターンですぐ飽きてしまうだろう。
そして、サンドランド内のスポットは、十分な数が存在するが、洞窟や遺跡、高台は基本的に使い回しばかりで変わり映えしない。
スピノ町では移住者を増やし町を発展させる楽しみがあるが、その他の町や村には、寄り道の要素が無く、観光気分を楽しめるものが少ないので、町や村の存在意義も微妙となっていて飽きやすい。例えばドラクエのようにカジノやマシンのカッコ良さコンテストなどあれば尚良かったと思う。
会話のパターンが少ない
冒険の道中のキャラクター同士の会話は、序盤こそ楽しませてくれるのだが
クリアーまでに何度も同じ会話を聞くことになるだろう。
写真機能がない
オープンワールドの世界を探索して、仮想空間の中で観光写真を撮ることは、もはや定番の機能。
しかし、本作には撮影機能がない。
鳥山明先生の世界を色んな角度で写真に収められないのは、とても勿体無い気がする。
それらを踏まえて サンドランド には
星4を贈ろう
原作にはない要素、マシーンに乗ったり、オリジナルキャラクターや追加エピソードなど、原作の世界観を守っており違和感がありませんでした。
残念ながら鳥山明先生は亡くなってしまい、本作が新規タイトルしての最後の作品になるかもしれません、ドラクエ12もロゴ以外の発表もないのでその可能性は高いかもしれません。
鳥山明先生のファンには、遊んで欲しいタイトルです。きっと楽しめると思います。