DEATH STRANDING 2
ON THE BEACH
デススト2は神ゲーではない? 前作から5年の時を経て発売されたデスストランディング2。(発売日:2025年6月26日 開発:コジマプロダクション)Amazonの口コミ、YouTubeで神ゲーに推す声もよく聞こえてくるが。
本当に神ゲーなのだろうか? 中立的な意見では人を選ぶゲーム「合う人には神ゲー」「合わない人はとことん合わない」などの意見が寄せられる。
筆者の結論は、デススト2は神ゲーではなくスルメゲー。 本作は、小島秀夫監督ファンであっても、篩にかけられる作品だと感じた。 筆者は、小島監督のメタルギアソリッドが好きで、賛否のあったMGS4や5も不満は理解しつつも、良い面を受け取っていた。
しかし、デススト2は前半は苦痛でプレイが退屈で仕方なかった。そこで止めるプレイヤーもいるだろう。しかし面白さは中盤以降に持ち直して来た印象だった。
デススト2は神ゲーではない?
そのストーリー
アメリカの分断を繋いだサムはBBであったルーを解放し引き取り共に平穏な日々を送っていた。そこへフラジャイルが現れ、新たな人類の危機を救うため今度はメキシコそしてオーストラリアを繋ぐ依頼を受ける。サムは人類を絶滅から救うために、新たな旅を始めるのだった。
荒廃した世界、立ちふさがる敵、混迷する謎。あらゆるものが使命の達成を阻もうとする。新たな仲間たちと、人と人との繋がりの向こうには、どんな世界があるのだろうか?
(一部公式サイト引用)
面白い点
- 配達という単純な目的が楽しい
- 独特な世界観
- 戦闘の選択肢が増えた
- フォトモードが楽しい
- 繋がるのが楽しい
配達という単純な目的が楽しい
前作と同様に、本作はオーストラリアとメキシコを舞台に崩壊した文明後の孤立し点在する各拠点を繋いでカイラル通信なる(ネット環境のような)を繋いでいくことがメインのゲームだ。 荒野、雪原、高原、砂漠、山岳地帯など美しい景色を背景に、どのように荷物を運ぶか考えるのは楽しい作業だ。 前作に比べても、比較的遊びやすく進化している。
バックパックのカスタマイズにパワーアームなどの補助。お馴染みの国道の復旧はもちろん、モノレールや車両のカスタマイズなど移動手段も向上しており できないことが、できる喜びを味わえる。 例えば、昔の人は道のない場所に道路ができた感動はこんな感じだったのかと思うと、ゲームの中の出来事とは言え、とても有意義な体験だと思う。 そして、遊びの幅も広がっている。動物保護、温泉探し、音楽集めなど寄り道も楽しめる。
独特な世界観
デザイナーの新川氏が描く、デザインは小島監督作品に欠かせない要素だ。2人は運命共同体と言っても過言ではないように思う。 本作でも、ロボットや乗り物などメカニクスのデザインや武器やサムライなど、唯一無二のデザインで作品の骨子を形作っている。またメタルギアファンにはMGSのオマージュとも受け止められる演出も本作の見所だ。
戦闘の選択肢が増えた
デスストがメタルギアと大きく違う点の1つは、人間の敵を殺してはいけないという点だ。なので前作は比較的、敵となるべく戦闘に特化しない仕様となっていた。 本作は、前作よりもメタルギアライクな戦闘を楽しむことができる。
もちろんゲームの多くは配達がメインなので、メタルギアのようにステルスなど充実した仕様ではないが、それでも武器や道具は前作より格段に充実している。全てを使う場面はないがプレイヤー好みの武器や道具が幾つか見つかるはずだ。
フォトモードが楽しい
前作でも好評でSNSでも写真を投稿しているユーザーを見かけたが本作も、フォトモードは健在、ノーマルリーダスファンはもちろん、美しい景色やメカニクスと映える写真を撮影して見て欲しい。
繋がるのが楽しい
前作は「デスストで繋がろう」のコンセプトを掲げ、プレイヤー同士の行動が他のプレイヤーの助けになる。どこかで繋がっているのが心地よかった。本作も同様に、誰かが作った橋や、乗り捨てた乗り物、落とし物を届け「イイね」を贈り合い助け合う、共闘ではない斬新なシステムは変わらず楽しいし新しい繋がりだ。
デススト2は神ゲーではない?
つまらない点
- 致命的なUIの使いにくさ
- 殺風景
- 有名人の起用はもういいのでは
- 説明がくどい
- ゲームと映画は違う
致命的なUIの使いにくさ
UI設計の酷さは、このゲームの面白さを阻害するほど深刻で致命的なものだ。まず基本的に文字が小さい。メニュー画面などデザインはカッコいいが、無駄が多い、分かりづらい、見え辛い。 そして、戦闘中の武器の持ち替え、マップの確認、荷物の整理など、このゲームの根幹となる仕様部分なのに、その都度メニュー画面を開かないとならない。おそらくクリアまでに何百回この行動を繰り返すことになるのではなかろうか。
このゲームは、マップを確認しないと、なかなか行き先に辿り着くのが難しいゲームだ。しかしマップも必要以上にデザインが凝っており見え辛く肝心の配達のルート設定も見えにくい。
メインのゲーム画面においても、インフォメーション過多な状況もあり、配達ルートのガイドを見失いやすい。 とにかくUIは何から何まで使いにくい。さすがにこれはテストプレイで指摘されなかったのだろうか疑問だ。
殺風景
確かに映像は目を見張る美しさだ、しかし風景は同じような景色が広がる、序盤は暑そうな乾燥地帯、岩壁地帯が広がっており、前作のような緑も少ない、ミニマップが存在しないので、自分が何処にいるのかも分かりづらい。ランドマーク的なスポットもほとんど存在しない。
小島秀夫監督は、自分達はインディーズのゲームスタジオとのべているように、予算的な都合もあるのだろう。
この美しく殺風景な世界を移動する、バイクや車も前作同様に挙動がオモチャなのも付け加えておこう。その陳腐な挙動が、例えば庵野監督の新エヴァのようにあえて「作り物だよ」と現実と対比させる意味があるのかもしれないが。
有名人の起用はもういいのでは
前作は、映画愛好家の小島秀夫監督らしい、人選の豪華俳優陣を起用した。MGSのスネークなどオリジナルキャラでゲームを演出してきた小島ゲームスにとって新しい試みだった。 本作も、ノーマン・リーダスはじめハリウッド陣に加えて、星野源、Vチューバー、押井守監督など話題性のあるコラボが実現。
しかし、ノーマンはじめ前作の主要キャストを除いて、有名人とのコラボは必要がないのではないだろうか 有名人との仕事は監督のライフワークなのかもしれないが、有名人の有無はゲームの面白さとは関係がないし、そのコストや時間をゲームの風景を豊かにしたり、魅力的なキャラのデザイン、UIを改善したりできないものだろうか。様々な事情があるのかもしれないが。
説明がくどい
とにかく説明が多いと感じた。UIもそうだが、ムービー中でのキャラクター同士の会話や配達先のちょっとした会話が、専門用語が多く、説明臭い。この武器は◯◯で、このシェルターは◯◯で、ゲームを遊んでいて、メインのゲーム性でない部分に非常にエネルギーを使わなければならない。
ゲームと映画は違う
小島秀夫監督に対してこんなことを指摘するのは釈迦に説法かもしれないが。 監督のゲームはメタルギア4くらいから、ムービーの割合が増え始めてきており、ムービーゲーと揶揄されることもある。 前作のデスストの時も、ムービーは多かったが独立初作品で話題性も高く筆者もそれらを含めて楽しく遊べた。 しかし本作は続編ということもあり、そういう期待値抜きに純粋にゲームとして遊んだ時にムービーシーンが多いと感じさせた。
多くの人は、仕事や学業の合間に、人によっては1日1時間や30分などプレイ時間は限られる。そんな時に短いムービーを頻繁に挟まれたり、後半にかけて長いムービーを30分や1時間見せられたら、その日のゲーム時間の大半をムービーに費やすということもある。そして翌日再開したとしても、ミッションが途切れてしまっており、プレイ体験の質は下がる。
映画とゲームの融合のバランスは、メタルギアソリッド3が神ゲーといえる最高なものだった。 ゲームにトータル1時間や2時間を超えるムービーが必要ならば、もはや映画を作った方が良いのではないだろうか。
それらを踏まえて
DEATH STRANDING 2 ON THE BEACH
には星4を贈ろう
そしてエンディングの表現はとくに賛否が分かれそうですが、単純にゲームとして楽しみたい人、小島監督が次は何を見せてくれるのか楽しみな人によって、篩にかけられる作品だと思います。 筆者の感想は、本作は神ゲーかと聞かれたら違うかもしれませんが、前作同様にじっくり味わいながら楽しめるスルメゲーでした。



















