METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER とういう最高傑作
メタルギアソリッド3はシリーズ最高傑作 との呼び声の高い名作だと語り継がれリメイクの要望も絶えない人気作です。
本作は1の主人公だったソリッド・スネークの親であるビッグボス、ネイキッド・スネークの物語だが、2の主人公が実質、雷電だった為、スネークファンの待ち望んだスネークが帰って来た喜び、ビッグボスのルーツを知ることのできる最重要作品である。(2004年12月16日発売 売上世界 約423万本 日本 約83万本)
メタルギアソリッド3はシリーズ最高傑作 そのストーリー
物語の始まりは 1964年、ネイキッド・スネークは、ソ連に亡命した「ザ・ボス」の暗殺任務を受ける。
ザ・ボスとは、第二次世界大戦で多大な活躍をした偉大なる女性、スネークを10年かけて兵士に育て上げた師匠であり、スネークの分身とも言えるかけがえのない存在。
そのザ・ボスがアメリカを裏切り、ソ連に亡命。ボスが入った組織は、ボスが持ちこんだアメリカ製小型核砲弾をソ連政府の施設に発射。
ソ連は、アメリカにザ・ボスの暗殺を要請してきた。しかもボスの暗殺ができなければ、アメリカに報復すると宣言。
任務が失敗すれば世界は全面核戦争に突入する。スネークは苦悩しつつも、見事ザ・ボスの抹殺を完了させ、アメリカに戻った。
そしてスネークは真実を知る。
ザ・ボスは任務でソ連に潜入した。つまり亡命はアメリカの仕組んだ偽装亡命。しかし、潜入した組織のリーダーが、亡命の手土産だった小型核砲弾を実際に使用してしまった。これは構想外の出来事だった。
そして国家間の大問題に発展。アメリカはザ・ボスに新たな指令を出した。ザ・ボスに下された指令とは、アメリカが送り込んだ愛弟子のスネークに殺される事。
アメリカに戻る事も、自決も、逃げる事も許されない。ソ連に亡命した重大犯罪者として殺されること。ザ・ボスはその最後の任務を全うしたのだ。スネークはアメリカに英雄として迎え入れられ、ボスの名称を継いだ。大統領は、ザ・ボスの上を行く「ビッグボス」の名称を、彼に与えた。
メタルギアソリッド3の
楽しい・面白い点
- ドラマチックで重厚な物語
- 食事システム
- カモフラージュやステルスやCQC
- 戦場の舞台となるジャングル
- 魅惑的なビッグ・ママことエヴァとのロマンス
- 魅力的なボスキャラ達
ドラマチックで重厚な物語
本作はシリーズの原点となる作品、ビッグボス誕生までの出来事や、オセロットとの出会い、恩人であり師であるザ・ボスとの師弟の戦い、米ソ冷戦に翻弄された兵士達の悲しみ、怒り、葛藤が描かれた重厚な人間ドラマ。
食事システム
メタルギアシリーズは毎回なんらかの新しい要素が導入されるが、本作では舞台のジャングルで狩りを行い、捕まえた蛇や蛙、鼠、ウサギなどを食しながら、生き抜く要素が導入された。変な食べ物を食べた時の無線のやり取りも面白い遊び心だ。
カモフラージュやステルス、CQC
メタルギアソリッド3では、地形を生かし、ステルスが更に強化。
敵に気がつかれにくくする、服装や顔のカモフラージュやペイント、敵に気がつかれずに倒すCQCなど、頭も使い神経も使うスリリングな潜入の醍醐味を存分に楽しめるだろう。
戦場の舞台となるジャングル
メタルギアソリッド3の舞台はジャングル、生い茂った木々や沼地など多様な地形を自分のものにしながら、戦うボス戦は物語のハイライトのひとつとなるでしょう。
ジ・エンドやザ・ボスとの死闘は、シリーズを通しての名場面として語られています。
魅惑的なビッグ・ママこと
エヴァとのロマンス
ネイキッド・スネークの伴侶となるエヴァとの出会いやロマンスが描かれた本作は、ハードボイルドで男臭いゲームの中に一輪の華として彩りを与え物語に愛と暴力という相反する要素を持たせ作品をより一層魅力的に輝かせています。
魅力的なボスキャラ達
敵キャラにでさえ愛すべき個性と人間味を与える、メタルギアソリッド3 の製作者は作品とファンに対して誠意が溢れている。
- リボルバー・オセロット
- ザ・ペイン
- ザ・フィアー
- ジ・エンド
- ザ・フューリー
- ザ・ソロウ
- ヴォルギン
- シャゴホッド
- ヴォルギン and シャゴホッド
- ザ・ボス
どのキャラクターも個性が際立っていて、倒すのが惜しい人物ばかりだ。特に筆者は、ジ・エンドやザ・ボスを倒した時は敵ながら敬意を抱いたものだった。
メタルギアソリッド3の
つまらない・面白くない点
- 過去に発売されたメタルギアソリッド1と2に関連した作品である為、物語を理解する為に全てを遊ぶと大変な手間がかかる
- リメイクの要望が多いが小島監督のコナミ退社によりリメイクは期待できない
それらを踏まえて
メタルギアソリッド3 には
星5を贈ろう
小島監督が映画の影響を受けた方なので、作品によっては映画に寄りすぎているなどありますが、本作はそのバランスが見事に融合され、最高のエンターテイメントを実現しています。
プレステ2の作品なので、今だと画質や機能性など荒く見えるかもしれませんが、振り返るとレトロ感と次世代の狭間で、まだゲームがゲームらしくあった最後の時代の名作だと思います。
以下、小島秀夫 著 創造する遺伝子文庫本 35ページから抜粋
ジェニィ(ポール・ギャリコ著)は僕の女性観だけでなく、創作活動にも影響を与えていたのだ。『メタルギアソリッド3』で主人公「スネーク(野良犬)」を戦士として育て、やがて「犬として生きるか?猫として生きるか?」で対峙することになる「THE BOSS」というキャラクターは、無意識にもこの『ジェニィ』からインスパイされていたようだ。「MSG」シリーズは、ずっと組織に飼われた雄犬たち(戦争の犬)が「親殺し」を行う「父性」の物語だった。そこに「母性」と「野良猫」の視点を持ち込んで創造したのが「THE BOSS(母猫)」だった『MSG3』は『ジェニィ』のMEMEから生まれたのだった。