師父は遊びやすい死にゲー
師父は面白い スタイリッシュカンフー死にゲー。(2022年2月8日発売 Sloclapフランス開発 売上 100万本以上)本作は死にゲーユーザーは勿論、死にゲーを遊んでみたいけど自信のない初級者にもオススメできる。ありそうでなかった死にゲーライクな内容となっている。手軽にカンフーアクションを繰り出し、スタイリッシュに敵を蹴散らすのは爽快だ、そんな師父を解説していこう。
師父は面白い そのストーリー
激しい雨が降るある晩、中国武術を教えるとある武館に何者かが襲撃をしかけてきた。その一派のボスの名はヤンと言った。
ヤンはかつて武館の師匠から、武術の薫陶を受けていた弟子であった。師匠はヤンを我が子同様に育て、ヤン自身も師父と慕っていたが
ヤンはある日突然、失踪するのだった。
そして再び姿を表し復讐者として師父を殺めるのだった。
その光景を戸棚の中から隠れて見ていた師父の子供(主人公)が発見されるが、ヤンは子供を見逃すのだった。
そして時は流れ、20歳にまで成長したあの時の子供が腕を磨き、復讐に立ち上がる。
師父の面白い・楽しい点
- 独特なシステム
- シンプルな操作性とアンロックで増える多彩な技
- 程よい遊びのボリューム
- アップデートで遊びやすく
独特なシステム
従来の死にゲーのように、即死することはない。主人公は20歳からゲームをスタートし死ぬ毎に加齢をしていき見た目も老けていくが、若さと(HP)引き換えに攻撃力(格闘スキル)が上がる。
死ぬ回数が増えれば2回目は2歳、3回目は3歳と加齢は加速度的に増していく。
ステージをクリアすると次のステージに年齢は引き継がれる。70歳を超えた時に倒されると命が尽き(上記の画像のコインが尽きたら)ゲームオーバーとなる。
なるべく若い年齢でクリアしないと、後半に行き詰まってくると言うわけだ。
道中の龍の社で、様々なボーナスを得られる中には若返ることが可能な要素も、ゲーム攻略の重要なポイントになる。
シンプルな操作性とアンロックで増える多彩な技
受け流し、見切り、防御、体勢、フォーカス技やテイクダウンなど呼び名こそ違うがSEKIROにもある似たような要素で、死にゲーを遊んでいる人ならすんなり覚えられるはずだ。
操作性は初心者でも覚えやすいシンプルな設計で手軽にカンフーアクションを楽しめる。
敵を倒すとXPが貰え、貯まると技や能力アップがアンロックされる。しかし死んでしまうとアンロックは消えてしまう。XPを更に貯めることで永久アンロックが可能となるので、頑張ってXPを貯めよう。
程よい遊びのボリューム
5つのステージで待ち受けるボスを倒すとクリアとなる。オープンワールド死にゲーのエルデンリングのように約100時間を超えるような超大作ではなく程よいボリュームが嬉しい。
全ボスを殺さずに生かして倒すと見られる真エンディングなどマルチエンディングもある。上級者にもやりごたえがある内容になっている。
各ステージには、秘密の部屋などの仕掛けもあり、近道となる鍵の入手や、物語に役立つ資料が入手でき、クリア後もステージに挑戦したくなる仕掛けが用意されていて、やり込み派も満足できるだろう。
アップデートで遊びやすく
大型アップデートで更に遊びやすくなっている。以前は無かった難易度の選択が設けられ初級者でもクリアがしやすくなり、上級者は更にやりごたえのある難易度に挑める。
そして衣装変更が可能になったのは地味に嬉しいアップデートだ。
師父の面白くない・つまらない点
- 好みの分かれるグラフィック
- ワンパターンな戦闘と展開
好みの分かれるグラフィック
インディーゲームの師父は、トリプルAタイトルのような美麗なグラフィックではない。
師父はカトゥーン調のグラフィックを持ち味にしているが、見る人によっては安っぽく感じるかもしれない。筆者は嫌いではないが。
カメラモードを搭載しており戦闘シーンなどを写真に納めることができるが、顔の表情や目線などの細かい作り込みには欠けている。
ワンパターンな戦闘と展開
死にゲーは、敵の攻撃パターンを覚えて何度も挑戦してクリアを目指す。師父においてもそれは同様だが、雑魚敵のバリエーションは多くはなく、ボスは第一形態、第二形態と決まっており、パターンも攻撃ターンと防御ターンの繰り返しで展開などはありきたりのように思う。
それらを踏まえて師父には
星4を贈ろう
フロムソフトウェアの死にゲーのように覚悟を決めてプレイするような重たさは無く、手軽に楽しめるのが良いですね。
インディーゲームだからと侮れない内容で、価格も良心的、様々なプラットフォームで遊べておすすめです。