グラビティデイズ2 前作から
何が進化したのか

グラビティデイズ2の面白さ




GRAVITY DAZE 2 重力的眩暈完結編 上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択

グラビティデイズ2の面白さ とは、本作は携帯機PS VITA で発売された前作の続編として、ど重力を操り自由に空間を飛び回る面白さはそのままに、グラフィックも大幅にパワーアップされ没入感の高い、アニメの世界に入り込んだかのような有逸無二の独創的なオープンワールドの世界を堪能できる作品となっている。(2018年11月21日発売 ディレクター 外山圭一郎)

本作は、日本ゲーム大賞年間作品部門・大賞を受賞するなど、前作よりも更に面白くなった点もあるが、つまらなくなった点も見受けられた。その理由を述べていこう。

グラビティデイズ2の面白さ とは
そのストーリー

ドネリカ前市長が引き起こした新兵器暴走事件から復興が進む空中都市ヘキサヴィル。

上空に浮かぶ政府機関ノワ=ハイラレオンにて異常な重力波の乱れが観測され、重力姫キトゥンはパートナーである重力使いクロウと警務官シドーとともに調査に赴く。

そこでは謎の実験が行われており、警護する謎の少年少女に襲撃される。

戦いは彼らの自爆で幕を下ろすが、その時前例のない規模の巨大重力嵐が発生し、三人はノワ=ハイラレオンごとその渦に呑み込まれてしまう。

重力嵐に呑み込まれたキトゥンはシドーとともにバンガ集落に漂着。重力猫ダスティと逸れ能力も使えず、クロウの行方も知れぬまま労働者として働かされていた。

ヘキサヴィルのことなど誰も知らない別世界の街ジルガ・パラ・ラオにて、キトゥンの新たな冒険が始まる。

グラビティデイズ2の
面白い・楽しい点

  • 魅力的なキャラクター
  • 没入感の高いオープンワールド
  • 主人公のカスタマイズ
  • 番外編

魅力的なキャラクター

キャラクター(一部)
  • キトゥン(声:小林沙苗)|重力姫と呼ばれる謎の少女。重力猫のダスティと出会い猫の力をかりて重力を操る能力に目覚める。ヘキサヴィルで重力嵐に巻き込まれて遭難してジルガ・パラ・ラオに漂着したとシドーと共にシシィが発見し彼女の所属するバンガ頭領リザに保護される。
  • クロウ(声:木下紗華)|憤怒の黒死鳥と呼ばれ、重力カラスのクスィをパートナーとする重力使いの少女。総督府の用心棒として仮面を付けた姿でキトゥンと対峙する。
  • リザ(声:鷄冠井美智子)|バンガ集落を束ねる女頭領。顔と首、胸元の刺青のような模様がトレードマーク。自分の子供が重力嵐で行方不明になった過去がある。
  • シシィ(声:清水理沙)|バンガ集落に住む少女。気弱な性格でいつも、バンガの頭領リザの叱責におびえている。
  • ヴォゴ・スン(声:加瀬康之)|ジルガ・パラ・ラオ通商公易区で「スン商会」を仕切る商人。バンガ集落では偉そうな態度を取るが、役人には頭が上がらず腰が低くい。不機嫌な出来事が起こると義弟フィーに八当たりする自分勝手で傲慢な性格。
  • フィー(声:KENN)|ヴォゴの義弟で義兄の世話や護衛を務める。ヴォゴに理不尽な仕打ちを受けるも子供の頃に拾われた際ヴォゴが弟として受け入れてくれた事に感謝している。
  • シドー(声:四宮豪)|キトゥンと共に数々の事件を解決してきた警務官。手先が器用で裁縫やガラクタでマジックハンドを組み立てる等の特技を持つ。端正な顔立ちと甘い言葉で女性を虜にし、トラブルメーカーな一面も。
  • カーリィ・アンジェ(声:大津愛理)|ヘキサヴィルの新生守護者として「アンジェ」を名乗る。奔放な戦闘スタイルと、肉体結晶化能力が自慢のスーパーヒロイン。

没入感の高いオープンワールド

本作の舞台ジルガ・パラ・ラオは、中南米やアジアを感じさせる活気のある雰囲気も魅力の一つ。街の中にはレイハビーナ、旧居留置、レイコルモスナ通商公易区、レイ・エルゴーナ船上居住地、アパラシェオガバナ統括機関など様々なエリアが存在する。

前作の舞台ヘキサヴェルも登場する。ヴァンダセンタリアレ・ダウンタウン、インダストリエ工業地区、オルドノワ旧市街など見所エリアもたくさん。

各エリアには本編以外にやチャレンジミッションやサイドミッションが点在しており、クリアすることでキャラクターの衣装や能力を付加できるアイテムのタスマリンなどをゲットできる。

また様々な場所にジェムが配置されており、観光気分でジェム集めも楽しむと良いだろう。

ミッション(一部)

チャレンジミッション一覧

  • 新聞デリバリー
  • 引っ越しの手伝い
  • 重力スライドレース
  • タイムリミット略奪
  • 暴力的チラシ配り
  • カスタマーアテンダント
  • ザ・影武者再び
  • タイムリミットバトル

サイドミッション一覧

  • 夢見る天使人形
  • よろこびの機械
  • 何かが空を飛んでくる
  • 放蕩息子の帰還
  • 続・空に憧れた少年
  • 明日に架ける橋
  • 青空に住もう
  • 放浪画家探し
  • 勝手にしやがれ
  • 意地悪刑事

主人公のカスタマイズ

本編やサイドミッション、チャレンジミッションをクリアした報酬で、キトゥンのカスタマイズができるのも本作の魅力だ。ジェムを消費して能力をアップできるので積極的にキャラクターを育てていきたい。

カスタマイズ(一部)

タスマリン一覧

  • アクアの宝石
  • インディゴの宝玉
  • 接客の心得
  • 0号地の楔
  • シシィの祈り
  • ダスクの宝庫
  • アイドルの資質
  • ターコイズの宝印
  • 完全踏破の証
  • ベストセラーの風格
  • 勝利の証:蒼龍

能力一覧

  • 格闘
  • 重力キック
  • 重力グラブ
  • 回避アクション
  • 重力スライド
  • スペシャルアタック

番外編 時の箱舟クロウの帰結

本作は、クロウを主役にした大型ダウンロードコンテンツ、時の箱舟クロウの帰結がセットになっており、クロウの視点から前作の謎の一つ箱舟の物語が完結するボリューミーな内容となっている。

グラビティデイズ2の
面白くない・つまらない点

  • プレイヤーの好奇心に応えてくれないオープンワールド
  • 操作性に難あり

プレイヤーの好奇心に応えてくれないオープンワールド

本作は、空中に浮遊した都市を舞台に高低差のある魅力的なファンタジー的な世界観の探索を楽しむことができるが

しかし、オープンワールド内で発生するストーリーやサイドミッションは昔のゲームのように棒立ちしているNPCに話しかけることで発生、クリア後にはいなくなるという味気ない仕様だった。

シームレスなイベント発生や仲間との親密度などの遊び要素などの自由度は少ないと言える。

サイドミッションなどで、キャラクターと交流はできるものの、単調なミニゲームが多く、リトライを繰り返すストレスの溜まる仕様で飽きやすい。コミュニケーションを楽しむ内容ではない。

操作性に難あり

最大の難点とも言えるのが操作性だ。

重力を操り、まるで宇宙空間を移動(落下)するかのような新感覚が魅力の本作。

街を探索するにはストレスはあまり感じないが、戦闘やミニゲームなどでは、それらの魅力がストレスMAXに変貌する。

とくに終盤にかけて速い敵への攻撃のターゲットポインタが合わせづらく、主人公の動きも爽快感が失われる。

ステージも複雑になり、主人公が凹凸や穴に引っ掛っかかり身動きが取れなくなることや、視認性が著しく悪くなることも。

アクション面の操作性の悪さは、思わずコントローラーを投げてしまいたくなるプレイヤーもいるだろう。


それらを踏まえて
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前作からグラフィックやスケールは格段にパワーアップして、キトゥンを飛ばして見で回るだけで楽しい本作ですが

例えば、ゼルダの伝説BOWシリーズであれば、あの山に行ってみようと思えば、道中様々な発見や出会いや、人々の生活が垣間見られ、正に濃密なオープンワールドが描かれているが

本作は、そのような期待に応えてくれるような場面は少なく飽きるのも早く感じました。

アクションの操作性は大味で、アクションゲームなのかアドベンチャーゲームなのか、どっちつかずな印象を受けます。

個人的には前作がとても良かったのに、本作は様々な点でパワーアップしてはいるが、勿体ない点も目立つなと感じました。

とは言え、斬新な世界観はこのゲームならではなので未プレイの人はぜひ遊んでみて欲しい作品です。

GRAVITYDAZE2
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グラビティデイズ2 クロウ編
筆者のプレイ映像


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