賛否を分けた MOTHER 3
MOTHER3つまらない 点と面白い点について。本作は前作のMOTHER2から12年の時を経て発売された待望の続編。(2006年4月20日|デザイナー:糸井 重里、岩田聡)
前作は、開発が難航し発売が危ぶまれたが、後に任天堂社長に就任するハル研究所代表取締役社長の岩田聡氏が制作に参加して窮地を救う。
そして、世に出たのタイミングがスーファミの全盛期だったことやCMが話題になるなどもあり、結果的にMOTHER2は大ヒットした。
本作、MOTHER3も発売までかなり難航した。
開発するプラットフォームがスーファミからニンテンドウ64へ変わり開発は難航、ついに発売が暗礁に乗り上げかけたが
最終的にゲームボーイアドバンスに落ち着いた経緯がある。
しかし、MOTHER 2を遊んでいた当時の子供も大人になった。12年のブランクは大きかった。そして結果的に賛否を分けた内容となっている。
MOTHER3 ストーリー
いかにものんびりした美しい国景のなかに、質な山小屋がたっています。 主人公の少年の、おじいさんの住まいです。お母さんと一緒に、おじいさんのうちに遊びに行った。
双子の少年たちは、今日のうちに、お父さんの待つタツマイリ村に帰ることになっています。大きくて気だてのいい動物ドラゴと全身を使って遊んだり、食卓を囲んでお母さんの手料理を味わったり、
たのしい時間は、あっというまに過ぎて行きます。いつもの森を抜けて、あとは帰るだけ。不吉な気配など、みじんもありませんでした。
「もうじき帰りますよ」という手紙をくわえた場が、夕暮れの空を飛び立ちました。
ここが世界のどこなのか、いつの時代なのか、さらには、悲劇なのか客なのか・・・・。
すべては送にされたまま、この物話は始まります。
MOTHER3の面白い・楽しい点
- どこかノスタルジーを感じる不思議な世界観
- 愛くるしいキャラクター達
どこかノスタルジーを感じる
不思議な世界観
おもちゃ箱の中から取り出したような、どこかノスタルジックなドット絵の世界観は眺めているだけで癒される。前作のアメリカンな雰囲気から舞台が変わってもそれは普遍だった。
タツマイリ村を舞台に周辺のスポットを訪れ、物語の核心に徐々に迫っていくことになる。
愛くるしいキャラクター達
ゲーム内に登場するドット絵の個性的なキャラクター達が冒険とドラマを盛り上げてくれる。
MOTHER3
つまらない ・面白くない点
- 戦闘にリズム要素は必要なのか
- 章仕立ての物語がわかりづらい
戦闘にリズム要素は必要なのか
序盤から戦闘において、敵が強いと感じるかもしれない
本作では、BGMのリズムに合わせて攻撃ボタンを押すと最大16連続攻撃ができ戦闘を優位に進めることができる。
しかし、そもそもリズムが分かりづらく、そんな時は、敵を眠らせるとリズムが分かりやすくなるが、ボスには通用しないこともある。
リズム感が無い人は恩恵を受けことができない、そのような機能はRPGに必要なのだろうか?
リズムを活用しないとしても、武具や道具の種類は乏しく、戦闘の戦略性は他のRPGに比べて然程豊富ではないので雑魚敵に苦戦することも多い。
章仕立ての物語がわかりづらい
物語は章仕立てになっており、操作するキャラクターも頻繁に入れ替わり、途中まで誰が主人公なのかわからない。各キャラクターの背景があまり描かれておらず、彼らの関係性や物語の目的が分かりづらく感情移入しづらい。
龍のトゲなど唐突な展開とディストピア的なテーマも暗く重い。
そして序盤は戦闘時の参加パーティーも少ないため、厳しい戦いが続く印象。
それらを踏まえて MOTHER3 には
星2.5を贈ろう
MOTHER3は発売されたことが嬉しいという声も。
筆者はMOTHER 2は、家族の温かみや友情など優しい、童心に帰れる世界に惹かれるものがありました。
本作の世界観は好きなのですが、物語は狙いすぎた印象。
12年の時の流れは、前作が好きなプレイヤーには思い出補正も大きくなり、比較すると厳しくなるのかもしれません。
しかし、本作を傑作に推す声も多く、過去にMOTHER 2が好きだった人、まだシリーズを未プレイのニュートラルな方は遊んでみるのも良いと思います。