ドラゴンクエスト4 終わらせるのがもったいない物語
ドラクエ4の悲しい物語。本作はシリーズで最も悲しい物語ではないだろうか。そしてラスボスのデスピサロ抜きに語れない、主人公よりも寧ろデスピサロの物語と言っても過言ではない異色のドラクエシリーズだ。
最初に発売されたのが1990年2月11日 ファミコンからエニックスからリリースされ、後にプレイステーションやニンテンドーDS、各種スマホアプリなどで展開されている。
ドラクエ4の悲しい物語
- 1章|辺境の地バトランド王国には、屈強な肉体を持ち、勇敢な魂を捧げる1人の戦士がいた。彼の名前はライアン。ある日王様は王宮戦士を集め、最近国を脅かす事件の捜査を命じる。
- 2章|サントハイム王国のお姫様、アリーナは好奇心旺盛で武術もたしなむおてんば娘。彼女の夢は、自分の武術の腕を試すため、お城を抜け出して世界中を旅することだった。そしてとうとう旅に出ることを決意し部下のクリフトブライを護衛に城を出る。
- 3章|小さな町、レイクバナで見習い商人として働くトルネコさ奥さんと子供の3人で幸せに暮らしていた。しかし彼には世界中の道具を集めて世界一の商人になる夢があった。そして妻と子供を町に待たせて、トルネコは世界一の商人になって帰ってくると町をでることに。
- 4章|歌と踊りの町モンバーバラに暮らす、自由奔放な踊り子マーニャと物静かでしっかり者の妹ミネア。2人には最愛の父を殺された悲しい過去があった。いつか父の仇を取ると胸に秘めていたが、ついに運命は動き出し父の仇をとる旅に出ることに。
ドラクエ4の面白い・楽しい点
- 章立てによる各キャラにスポットが当てられている
- ラスボスのデスピサロの存在
- 安心のドラクエの世界観
章立てによる各キャラにスポットが当てられている
本作は、ライアンから始まる章立てで展開され、脇役にスポットが当てられておりプレイヤーは、より感情移入できパーティーを構成できる。
中でもトルネコは、後にスーファミソフトのトルネコの大冒険として発売され不思議のダンジョンシリーズのきっかけになった。
他のキャラもドラクエヒーローズなどスピンオフ作品に登場している。
ラスボスのデスピサロの存在
魔族の父と人間の母との間に生まれたピサロは、人間から迫害されてきた悲しい幼少期を過ごした。
青年になったピサロは、ロザリーヒルに住むエルフ族のロザリーと出会い恋に落ちる。ロザリーの流す涙は宝石であったため、ロザリーは欲深い人間達から酷い仕打ちを受けていたのだった。エビルプリーストはピサロを魔族の王にする為、裏で人間を手引きした結果ロザリーは命を落とす。ピサロは人間への復讐を誓い、デスピサロへと変貌していくのだった。
安心のドラクエの世界観
ドラクエのイメージを構成する重要な要素に、鳥山明氏のデザインするキャラやモンスター、すぎやまこういち氏の音楽、堀井雄二氏のシナリオやゲームデザインがあるが
ドラクエといえば、本編そっちのけで夢中になるカジノや小さなメダル集めなどの寄り道を思い浮かべる人も多いはず
それらは、実はファミコン版のドラクエ4から始まったシステムだ。
そして、経験値稼ぎの定番、キングメタルもドラクエ4から始まった。
今や、ドラクエの世界を構成するに欠かせない要素の一部となっている。
ドラクエ4の
つまらない・面白くない点
- 主人公の影が薄い
- 現行機で遊べない
主人公の影が薄い
本作は各キャラクターにスポットを当てた章立てとなっているので、脇役キャラクターの魅力は引き上げられているが
主人公を操作する時間の減少、性別を選べる点は良い点でもあるが主人公像がボヤけてしまうマイナス点でもある。
よってドラクエ4の主人公は、他のシリーズの主人公よりも影が薄いように感じた。
その反省か反動なのかドラクエ5では主人公の人生を主軸にした物語になっている。
現行機で遊べない
他の古いシリーズでも同様だが、アプリ版はリリースされているが、任天堂やPlayStation オンラインではリメイク版も含め提供されていないのは残念。
因みにドラゴンクエスト1から3は任天堂などゲーム機のソフトとしてオンラインからアーカイブを購入できるぞ。
それらを踏まえて
ドラクエ4 には星4を贈ろう
ゲームって本来、早くクリアや攻略したいものですよね。しかしドラゴンクエスト4は、終わらせるのがもったいない、もっと長く遊んでいたいもっと仲間と旅を続けたい、そんな稀有なRPGです。
前作ドラクエ3が社会現象を起こした後の作品でプレッシャーもあったと思いますが、続編の名に相応しい作品です。